記事一覧

給食詰まり寝たきりと提訴 「学校の介助に問題」

障害で注意が必要だったのに給食が喉に詰まって寝たきりになったのは、学校が適切な介助を怠ったためとして、福岡県久留米市立久留米特別支援学校の男子生徒(16)と母親らが19日、市に約1億5千万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁久留米支部に起こした。

 訴状や弁護団の説明によると、生徒はもともと脳性まひがあり、担任が給食を口に運ぶ介助をしていた。2012年9月、生徒は給食を喉に詰まらせ、心肺停止で救急搬送。低酸素脳症による障害で寝たきりとなり、学校が万全な窒息防止策を取らなかったのが原因としている。

 生徒側は、学校の事故なのに障害見舞金が支払われていないとして、共済給付を運営している独立行政法人日本スポーツ振興センターにも別に約3700万円の支払いを求めている。

 久留米市は「介助方法に問題はなかった」とコメントしている。
共同通信社 2014年12月22日(月) 配信

過去ログ