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健康寿命10年より延びる 男性71歳、女性74歳 13年、厚労省

厚生労働省は1日、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2013年は男性71・19歳(13年の平均寿命は80・21歳)、女性74・21歳(同86・61歳)だったと公表した。

 前回10年時点の健康寿命は男性70・42歳、女性73・62歳で、これと比べると男性が0・7歳以上、女性が0・5歳以上延びたが、平均寿命との差は9~12年となっている。

 高齢化が進展する中、厚労省は、国民が健康な状態で過ごせる期間の指標として12年に10年時点の健康寿命を初めて公表しており、今回が2回目。政府は20年までに健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げている。

 厚労省は12年に01、04、07年時点の健康寿命も併せて算出しており、今回の13年時点も含め男女とも緩やかに延び続けている。同省は「国民の健康に対する意識が高まってきている」と要因を分析している。

 同省は地域間の健康寿命の格差縮小を目指しており、今後、自治体別のデータも出す予定。

 健康寿命は、国民生活基礎調査で「健康上の問題で日常生活に影響がない」と答えた人の割合や年齢別の人口、死亡数などから算出している。

 厚労省は13年度から10年間の国民の健康づくり計画で、健康寿命を延ばすため、がんや脳卒中などの生活習慣病の死亡率低減や、喫煙や飲酒に関する数値目標を設定。同省の専門委員会で進捗(しんちょく)状況を確認しており、健康寿命は1日の会合で報告された。

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