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手足口病 流行 歯科診療で感染大丈夫ですか?

手足、口などに発疹ができる「手足口病」、患者数が全国的に増え続
け、西日本から東北にかけて流行が続いている。北海道でも一部地域
で7月29日-8月4日の週の患者報告数が、流行警報の基準値(定点医
療機関当たり5.0人)を超え、警戒を強めている。手足口病は、水疱
性の発疹と発熱を主症状とした急性ウイルス感染症で、乳幼児を中心
に夏季に流行することが多い疾患である。主な病原はコクサッキーA16、
エンテロウィルス71で感染経路は飛沫や接触による。感染から3-5日
の潜伏期間後、口腔粘膜や手掌、足底などに2-3ミリの水疱性発疹が
現れ、発熱、1週間から10日で自然治癒し水泡も消失する。
全国約3,000の小児科医療機関での、今月4日までの累計報告数は16万
1,030人と、過去10年で最大となった一昨年に次ぐ流行である。さら
に今回は小児だけでなく大人が感染する例が認められ、40度前後の
高い熱が出たり、強い痛みを感じ重篤化する傾向が認められる。病変
部への接触や、くしゃみなどを通じ飛沫感染するため、歯科診療所に
おける感染の機会はあると考えられるため、交叉感染や院内感染への
対策が必要である。感染の拡大防止には患者の隔離、うがい、手洗い
が有効である。

参考まで 手足口病とは?
http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E38386/00961_07.php

虫歯 震災影響?幼児増 沿岸南部で開業医が多数被災

東日本大震災で多くの歯科開業医が被災した沿岸南部で、虫歯になる幼児が増加していることが27日、県のまとめで分かった。医師の減少で予防処置を受けにくくなったうえ、避難生活でつい甘い物を食べたり、歯磨きが十分にできなかったりしたことが理由と見られる。県歯科医師会の三善(みよし)潤常務理事は「1歳半は授乳から固形食に移る大事な時期。虫歯で十分にそしゃくできないと成長に影響を与えかねない」と注意を呼び掛けている。

 県健康国保課が母子保健法に基づく歯科検診で、1歳半の幼児の虫歯の増減を震災前の2009年度と震災後の11年度で比べた。内陸21市町村は0・5ポイント減の2・1%、沿岸北部6市町村は1・1ポイント減の4・8%だった。一方、沿岸南部6市町は1・0ポイント増の4・0%。特に大船渡市、陸前高田市、住田町の大船渡保健所管内では4・84ポイント増の6・98%と、他9保健所管内に比べて突出した。

 震災前では、沿岸12市町村にあった歯科開業医109のうち60が被災し、診療を中止。沿岸南部は57を占めた。今年6月1日現在で45が再開したが、それまで被災者が虫歯に気を配らなくなったとも考えられる。県健康国保課の森谷俊樹医務主幹は「震災直後から避難所での巡回治療、その後は仮設住宅などでの保健活動を続けている。今後も動向を注意深く見て着実に対策を進めたい」と話した。日新聞社 8月28日(水)

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