記事一覧

口の中 清潔保とう 舌磨きなどが効果

口腔ケアとは、歯磨きをはじめ、フロスなどを使った歯間ケア、舌ブラシによる舌磨き、自分に合った入れ歯や義歯を使うことなどが含まれ、内容は多岐にわたる。食べる、話すなど顔に関わる脳の領域は手足に関わる部分より多い。口を動かすことは脳に刺激を与え、さらに認知症予防にも効果があるといわれている。特に食事は有効だ。高齢者の中には食事の際、誤って食べ物が気管に入る人もいる。むせたり、肺に入っても抵抗力があれば症状が出ない場合もある。しかし高齢者は機能が衰えるにつれてむせなくなる。
 不潔な口腔内の細菌が入ると誤嚥性肺炎になることもある。肺炎は要介護高齢者の死因第1位で、中でも誤嚥性肺炎の割合は大きい。肺炎になると高額な医療費がかかる上、4割が死に至る。口腔内を清潔に保つことは、肺炎による死亡リスクを減らす手段の一つといえる。さまざまな口腔ケアの中でも、舌ブラシによる舌磨きは重要だ。舌は味覚を感じるところで汚れもたまりやすい。傷つけないように専用の舌ブラシで取り除く。舌がきれいだと味が分かり、食事も楽しくなる。
          新潟日報 2012.3.26

人工歯自然な色に

東ソーは入れ歯・差し歯向けの高品質素材を開発した。耐熱性セラミックス材料であるジルコニアの粉末を細かくして光沢感を高めると同時に、鉄分を混ぜることで自然な黄色みも実現できる。審美歯科向けに4月から販売を始める。同社は約20年前からジルコニア系の高品位歯科材料を手がけ、現在は世界で唯一のメーカーとなっている。同材料は金など貴金属の歯科材料に比べて磨耗しにくく、堅い食べ物をかみ続けても10年以上は割れないといった特長がある。ただ色が真っ白で光沢がなく、前歯に使うと不自然になるなどの問題点があった。
 新開発した「Zpex Yellow」は、ジルコニアの粉末を従来より2割程度細かくして純度を高めた。1㌘の粉末を13平方㍍まで伸ばせるという。高密度で強度のある入れ歯・差し歯に加工でき、輝くような光沢感を引き出せるという。
          日経産業新聞 2012.4.2

過去ログ