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アジア人に非喫煙者の肺癌が多いのは「油」のせい?

非喫煙者(never-smoker)の肺癌死亡率は、一般に女性より男性の方が高く、アジアに住むアジア人やアフリカ系アメリカ人の方が、欧州に住んでいる人よりも高い。また、アジアに住むアジア人やアフリカ系アメリカ人では、男性よりも女性の方が、非喫煙者の肺癌発症頻度が高かった。
男性では、非喫煙者では100人に1.1人の肺癌リスクに対して、喫煙者では5人に1人と急増する。女性では100人に0.8人から8人に1人となる。喫煙のリスクの高さを改めて感じる、驚くべきデータである。
そして、もう一つの注目すべき解析結果は、アジアに住むアジア人とアフリカ系アメリカ人は、欧州系の人たちより肺癌罹患率も死亡率も高いということである。
この原因についてNYTは、この論文の著者(Dr. Thun)のコメントとして、“食用油の蒸気吸入を疑っているようである。確かに、中国料理でも韓国料理でも、油を使った料理が多い印象はある。日本料理なら「天ぷら」か。でも、アフリカ系アメリカ人の場合はどうなんだろう?

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