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日本の「健康寿命」世界1位男性:71.11歳  女性:75.56歳

世界188か国の2013年の健康寿命を調べると、日本が1位だったとする調査結果を米ワシントン大などの研究チームが英医学誌『ランセット』で発表した。

同チームによると、日本の健康寿命は男性が
71.11歳、女性が75.56歳で男女とも1位だった。
この年の日本人の平均寿命は男性が初めて80歳を超え、女性は86歳だった。健康寿命の男女平均で2位は72.1歳のシンガポール。以下アンドラ、アイスランド、キプロスが続いた。また1990年のデータも算出し、世界では90年~2013年に平均寿命が65歳台から71歳半ばまで延び、健康寿命も57歳から62歳台に延びた。

背景としてエイズウイルス(HIV)やマラリアなどの感染症対策が進んだことを挙げている。

「煮る」「蒸す」で発がん性抑制

くらしナビ・ライフスタイル:「煮る」「蒸す」で発がん性抑制

 ジャガイモなどの野菜や米などの穀類を高温で調理すると発がん性物質の「アクリルアミド」が発生する。内閣府食品安全委員会は健康への影響について「懸念なしとは言えない」との評価結果案をまとめ、意見を募集中だ。農林水産省は既に全国でアクリルアミドの減らし方の講習会を開き、家庭で実践するよう呼び掛けている。

 ●「アクリルアミド」

 アクリルアミドは、炭水化物であるブドウ糖、果糖などの「糖類」と、アミノ酸の一種の「アスパラギン」が、120度以上の高温で加熱されると反応して生じる。炭水化物の多い食品でできやすく、米や小麦などの穀類をはじめ、モヤシ、レンコン、キャベツなどの野菜の料理でも生じる。加工品ではコーヒー、緑茶、パン、ポテトスナック、カレールーなど多くの食品に含まれる。

 調理法別では、「揚げる」「焼く」「炒める」で発生しやすい。一方、「煮る」「蒸す」「ゆでる」は120度以上にならないため、ほとんど発生しない。電子レンジは食品中の水分の加熱で温めるので、「煮る」「蒸す」などと同じように発生しにくい。

 ●保存は8度以上で

 アクリルアミドを減らす基本的な方法は大きく2種類。まずは「貯蔵段階で増やさないこと」、もう一つは「調理時に高温で加熱する時間を短くすること」だ。

 たとえば、ジャガイモは長時間冷蔵すると糖類が増える。常温で保存したジャガイモと冷蔵したジャガイモをそれぞれ200度で10分間炒めた調理実験では、冷蔵した方が約2倍の発生量だった。

 また、イモ類や野菜を調理前に約10分間、水にさらしておくと同じ高温調理でもアクリルアミドの発生量は少なくなる。

 こうしたさまざまな調理実験から、農水省食品安全政策課は「生のジャガイモを保存するなら、冷蔵庫ではなく、8度以上で保存するのがよい。水にさらすと食材の表面からアスパラギンや糖類が洗い流される」と説明する。

 調理時の焦げ具合も、アクリルアミドの発生量を知る目安となる。黒い焦げ目が目立つほど発生量は多い。このため、火力は弱め、加熱時間は短めにするのがよい。また複数の食材を炒める場合は、かき混ぜながら炒めると少なくなることも分かっている。

 ●食事内容改善から

 ただ、野菜はビタミンやミネラルなど大切な栄養素の補給源になり、野菜の摂取はがんなど生活習慣病の予防にもなる。佐藤洋・食品安全委員会委員長は「アクリルアミドの摂取をゼロにすることは不可能だ。特定の食品、特定調理法に偏ることなく、いろいろな食材を食べるのがよい」とアドバイスする。

 さらに、食材の加熱は病原菌を殺して食中毒の防止になるほか、適度な焦げ目はおいしさにつながるメリットもある。あまり神経質になる必要はなく、農水省食品安全政策課は「炒めものや揚げ物を食べることが多い人は、まずはバランスの良い食事を実践した上で、できる範囲内でアクリルアミドが増えない調理法を心がけたい」と話す。【小島正美】

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 ◇アクリルアミド

 ダムやトンネル建設の接着剤など工業用原料として使われている。2002年にスウェーデン政府が「食品の高温調理によって発生する」と公表し、注目された。食品安全委員会によると日本人の平均摂取量は体重1キログラムあたり1日0.24マイクログラム(マイクロは100万分の1の単位)で、欧州連合加盟国(0.4~1.9マイクログラム)より少ない。どのような食品から摂取しているかの内訳では、約6割は高温調理したモヤシ、レンコン、ジャガイモなどの野菜から。残り約4割はコーヒー、菓子類、パン類など。

 食品安全委員会が「懸念なしとは言えない」と評価したのは、日本人のアクリルアミドの平均摂取量が、動物実験でネズミがアクリルアミドを食べてがんが10%増えた量と比較的近かったため。

脂肪分解、促進たんぱく質…メタボ治療に期待

自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の富永真琴教授(57)らの研究グループは、脂肪を分解して熱を発生させる働きを高めるたんぱく質「TRPV2チャネル」を見つけたと発表した。

 メタボリックシンドロームの治療などへの応用が期待できるという。

 脂肪の燃焼は「褐色脂肪細胞」内で、たんぱく質の一種「UCP1」によって行われるが、研究グループは、これとは別のたんぱく質「TRPV2チャネル」が燃焼効果を高めていることを解明したとしている。

 マウスを使った実験では、「TRPV2チャネル」を持たないマウスはエネルギーの消費が少なく、肥満になりやすかった。

 富永教授は「TRPV2チャネルの働きをコントロールすることで脂肪の燃焼を活性化できれば、メタボリックシンドロームの治療や肥満の改善にもつながる」と話している。

 研究成果は、ヨーロッパ分子生物学会誌「EMBOリポート」3月1日号に掲載される。

コカ・コーラでがん治療薬の効果が向上する?

コカ・コーラが肺がん治療によくみられる難題の解決に有用である可能性が、新たな研究で示唆された。

 非小細胞肺がんの強力な治療薬であるタルセバ(一般名:エルロチニブ)の効果は、胃のpH値によって左右される。しかし、タルセバを使用する患者の多くはプロトンポンプ阻害薬(PPI)と呼ばれる胸焼け防止薬を服用する必要があり、PPIによって胃のpHが高くなる(アルカリ寄りに傾く)と、タルセバの吸収率は低下し、効果が低減してしまう。ある研究では、PPIの使用によりタルセバの血中濃度が61%低下することが明らかにされている。

 エラスムスMCがん研究所(オランダ、ロッテルダム)のRoelof van Leeuwen氏率いる研究グループは、酸性飲料であるコーラをタルセバと一緒に服用することにより、胃のpHを逆転させることができないかと考えた。

 研究では、タルセバを併用する非小細胞肺がん患者28人を対象とし、被験者の半数にはPPIを服用してもらった。最初の7日間は薬剤とともに約230mlの水を飲み、次の7日間は同量のコカ・コーラ・クラシックを飲む群と、逆の順序で飲む群に、患者を無作為に割り付けた。

 その結果、コーラの摂取によりタルセバの吸収率に、臨床的にも統計的にも有意な上昇がみられたという。この結果は「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に2月8日報告された。

 研究著者らは、PPIを服用する患者でタルセバの効果を最大に高める方法として、1缶未満のコーラを飲んでもらうことは容易に実行できると述べている。米ノースウェル・ヘルス・プレインビュー病院(ニューヨーク州)のAlan Mensch 氏は、「タルセバを必要とする患者の多くは、胃炎や鎮痛薬による胃酸を減らすためにPPIを服用する必要がある。その対策としてコーラを利用することは興味深い」と説明している。

 コーラが選ばれたのは、オレンジジュース、セブンアップ、ドクターペッパーなどの他の飲料に比べて胃の酸性度を一時的に増大させる効果が強かったためだという。

 患者の感想としては、250mlのコーラの忍容性は良好であった。研究グループは、胃のpHに依存する他のがん治療薬に対してもこの戦略が有効である可能性があるとし、該当する薬剤としてダサチニブ、ゲフィニチブ、ニロチニブなどを挙げているが、今後の研究で評価していく必要があると強調している。

話題となるインフルエンザ

 毎年、この時期に流行し、大きな話題となるインフルエンザ。予防接種を受けたり、マスクをしたりと様々な方法で対策をしているが、歯周病菌の一つがウイルス感染を助長している可能性があることを、日本大学口腔細菌学講座の落合邦康教授らの研究チームが発表した。インフルエンザウイルスは、表面にあるタンパク質がタンパク質分解酵素の作用で変化すると感染力が高まる。通常、この変化は喉や鼻などの呼吸器官の細胞が持つタンパク質分解酵素の作用で起こるが、ジンジバリス菌が産生する酵素でもその作用を起こす可能性があるという。落合教授らは、2014年に流行したA香港型ウイルスで実験。インフルエンザウイルスに感染させた細胞に細菌の培養液を混ぜ合わせたところ、ジンジバリス菌が産生するタンパク分解酵素がウイルスの細胞内への侵入を促進させることをつきとめた。

「トイレ後手洗わず」15% ノロ食中毒、正しく予防を

トイレの後に手を洗わないことがある」人が15・4%に上り、食事前に必ず洗う人は半数にとどまることが、消費者庁が実施した手洗いに関する初の意識調査で分かった。ノロウイルスによる食中毒が増える冬を前に、同庁は「手洗いは家庭でできる有効な感染予防策。正しく洗うことが重要」と呼び掛けている。

 調査は10月23~27日にインターネット上で行い、16~65歳の2千人が回答した。トイレ後の手洗いは「小便後のみ洗わない」が7・3%、「大便・小便後ともに洗わない」5・1%、「大便後のみ洗わない」3・0%で計15・4%だった。

 調理や食事の際に必ず手を洗うタイミング(複数回答)は「食事前」が52・6%にとどまり、「調理前」は84・7%、「調理後」65・2%。

 消費者庁は「ノロウイルスは感染者の便に1グラム当たり数億個が含まれているが、10~100個の微量の摂取で感染する」と指摘。手に付着したウイルスが口から入らないよう、トイレ後や食事前は必ず洗うよう促した。

 正しい洗い方として、せっけんを付けて指先や手の甲、爪の間、手首などをよくこすり、親指の付け根を「ねじり洗い」してすすぎ、清潔なタオルでふくよう求めた。

 ノロウイルスは手や指、食品から感染して嘔吐(おうと)や下痢を起こす。健康な人は軽症で済むが子どもや高齢者らは重症化することもある。

、「平成26年度体力・運動能力調査」

 10月11日、「平成26年度体力・運動能力調査」の結果が公表されました。こ
の調査は国民全体の基本的な体力や運動能力の状況を把握し、政策に反映させ
るため、前回の東京オリンピックが開催された1964年から毎年体育の日に合わ
せて公表されているものです。これまでは文部科学省が実施していましたが、
今年から、先月発足したスポーツ庁に引き継がれています。

 調査では、走能力、握力、上体起こしなどが行われましたが、直近17年間の
現行の調査方式になってからの合計点の推移を見ますと、
・青少年(6~19歳):ほとんどの年代で緩やかな向上傾向があり、多くの年代
で過去最高でした。
・成年(20~64歳):30歳代の女性では低下傾向が見られましたが、男女とも
50歳以降では向上傾向が見られました。
・高齢者(65~79歳):ほとんどの項目及び合計点で向上傾向がありました。
のように各世代においておおむね運動能力の向上が見られる結果となりました。

 この秋、ラグビーのワールドカップ、イングランド大会では、日本代表が1次
リーグの初戦で過去2回の優勝を誇る強豪・南アフリカに歴史的勝利を収めるな
どの活躍を見せてくれました。スポーツ庁は今回の調査について、「2020年東
京オリンピック・パラリンピックを見据え、スポーツ振興施策を一層推進し、
健康増進に資するスポーツ機会の確保を施策の大きな柱の一つとして重点的に
進めていく」と発表しています。がんばれ、日本!

敬老の日②

さて、スマートフォンよりもさらに新しいコンピュータとして近年注目を集
めているウェアラブル端末に、高齢者向けの機能の研究開発の強化が進んでいま
す。
 東芝が今秋発売を予定しているリストバンド型生体センサー「Silmee W20/W21」
は、活動量や睡眠、脈拍、会話量、紫外線量などを測定、記録、管理できる他、
緊急時に本体のボタンを長押しすると登録先に緊急通知するなど、高齢者等を
想定した見守り機能を充実させています。
 また、東レとNTTが共同開発している「hitoe」は心拍数・心電波形などの
生体情報を取得できる機能素材を衣服に縫いこんだ文字通りの「着られる」端末
で、高齢者が機器を持ち運ばなくても見守りができるシステムとして実用化が期
待されています。スポーツ分野では既に商品化されており、医療分野の他、屋外
で作業する空港作業員の安全管理の実験も始められています。

 9月24日、安倍晋三首相は自民党本部で記者会見し、「強い経済、子育て支援、
社会保障」を「新3本の矢」と位置づけると説明しました。第3の矢の「安心に
つながる社会保障」のうちの、「高齢者の生涯現役社会の構築」については、就
業者数が毎年増えていることからもある程度は実現できるにしても、「介護離職
ゼロを目指して介護施設の整備や介護人材の育成を進め、在宅介護の負担を軽減
する。仕事と介護が両立できる」については問題が山積しています。ウェアラブ
ル技術の発達が、高齢者および家族、介護従事者の幸福につながることを期待し
ます。

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