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「ウイルス除去率99%」に根拠なし 消費者庁が2社に措置命令

消費者庁は17日、「ウイルス除去率99%」などとうたった2社の空間除菌商品には効果を裏付ける根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、2社に対して、商品のパッケージなどの表示をやめることなどを求める措置命令を出した。

 同庁によると、2社は「大木製薬」(東京都千代田区)と「CLO2 Lab」(兵庫県西宮市)。2社は商品にはウイルスを除去する効果がある二酸化塩素を発生させる成分が含まれ、室内などのウイルスの除去ができるとうたっていた。同庁は2社に表示の根拠となる資料の提出を求めたが、いずれも密閉空間での実験結果で、室内での効果をうたう根拠とは認められないと判断した。

 大木製薬は「措置命令は遺憾で、法的措置を講じることも視野に、慎重に検討する」とコメント。消費者庁によると、「CLO2 Lab」は「命令の内容を精査し、対応を検討したい」と説明しているという。