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歯周病の原因菌がアルツハイマー病に関連

これまでアルツハイマー型認知症のアミロイドベータは、
脳内で産生・蓄積すると考えられてきました。
口腔内の細菌とアルツハイマー病とのつながりを示す
研究結果が発表されました。
歯周病によるアルツハイマー型認知症の発症と進行を
制御できるのではないかと期待されています。

▼世界初ヒト歯周病の歯茎で脳内老人斑成分が産生されていることが判明:九州大学
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i0n0ast0mvtu9mgnjzyda

口腔ケアと虚血性心疾患

歯周病の人は虚血性心疾患の発症リスクが高くなり、逆に虚血性心疾患や冠動脈の異常がある人は歯周病になりやすいことがわかっています。これは、歯周病原因菌や毒素っが炎症を引き起こし、粥状硬化を進める働きがあるため。実際に、血流に乗って冠動脈に入ったPg菌が血管内皮のプラークから検出されています。
 問題になる歯周病原因菌は歯肉組織の傷から侵入して、全身に運ばれていきます。歯肉に傷ができる最大の理由は歯磨きです。歯磨きの後20~30分くらいは誰でも菌が入り、一時的に菌血症(血液に菌がいる状態)になるのですが、健康な人はそれらを難なく退治して数十分の間には菌がいなくなるということを繰り返しています。
 出血するほどの強いブラッシングは、菌の侵入をできるだけ防ぐ意味でもしないほうがよいのです。

人間ドックよりも後回し!? 歯科受診の先延ばし意識の実態。

日本歯科医師会が昨年、15歳から79歳の男女1万人を対象に行った「歯科医療に関する生活者調査」によると、日常生活では物事を先に片付ける「対応派」が73.4%と多いが、歯科医院での健診・受診についてはギリギリまで対応しない「先延ばし派」の方が52.7%と多く、「先延ばし派」が「対応派」を逆転し、歯科健診が先延ばしにされている実態が明らかになった。
 しかも、「もっと早くから歯の健診や治療をしておけば良かったと思うか?」との問いには、75.7%が「そう思う」と回答。日本人の4人に1人は歯の治療を先延ばしにしてしまったことを後悔しているという。年代別にみてみると、「先延ばし派」が最も多いのが20代で6割を占めるという結果に。そのうちの6割が自分の歯や口について「健康だとは思わない」と回答。
 「健康だと思う」という人は3割台にとどまった。20代の「対応派」の35.4%は定期的に歯科医師のチェックを受けているのに対し、「先延ばし派」は12.7%と20ポイントも少ない。しかも、これまで一度も歯科医師の治療やチェックを受けたことがないという人が13.7%もいるという。

サンタクロース村の歯科事情

クリスマスといえば、サンタクロースも主役の一人です。
サンタクロース村があるのをご存知ですか?
サンタクロース村はフィンランド北部のラップランドにあります。
クリスマスに手紙をもらうこともできます。(方法は一番最後に・・)

サンタクロースが住むフィンランドは、
幸福度が最も高い国ということで有名ですが、
むし歯が少ないことでも有名な国のひとつです。
昔、フィンランドは日本よりもむし歯が多い国でした。
むし歯を減らすための対策として、
日本は「早期発見、早期治療」を行いましたが、
フィンランドはフッ素の使用やキシリトールの摂取、
母親への歯科予防教育など「むし歯予防」を行いました。
その結果、フィンランドではむし歯がないことが
当たり前という社会になっています。

オーラルケア先進国といわれる国に日本も含まれますが、
その反面、日本は「歯に対して時間とお金を使いたくない国」ともいわれます。
歯科医療費は、治療より予防の方が少なくて済みます。
お金をかけたくないのであれば、予防に気をつけるのがオススメですよね。

できてしまったむし歯はできるだけ小さいうちに早く治すのが大切ですが、
それよりも大切なのはむし歯にならないようにすること。
そのためには、生活習慣や食生活に気をつけるとともに、
定期的に歯科検診を受け、フッ素塗布や正しいブラッシングを教えてもらって
大切な歯を守るようにしましょう。

▼日本と北欧(欧米)とのちがい(一般社団法人 歯の寿命をのばす会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i0pidrt0mv73j4dnifWfF

入れ歯の手入れ、毎日必要 怠れば肺炎リスク3割増 「医療新世紀」

入れ歯(義歯)の清掃を毎日しない人は、する人に比べ、過去1年間の肺炎発症のリスクが1・3倍に高まったと、東北大大学院歯学研究科の相田潤(あいだ・じゅん)准教授らのグループが発表した。

 日本の高齢者の実態を多面的に研究するために続けられているプロジェクト「日本老年学的評価研究(JAGES)」の2016年調査のデータを分析した。

 肺炎は高齢者の死因の上位を占め、その大部分は「誤嚥(ごえん)性肺炎」だ。加齢で物をのみ込む嚥下(えんげ)機能が低下すると、食道に入るべき唾液や飲食物が気管に入ってしまうことがある。その際、一緒に細菌が入り込むと肺炎の発症につながる。予防のために、口の中を清潔に保つケアの重要性が指摘されている。

 グループは、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち入れ歯を使っている7万1千人余りを対象に、清掃の頻度と過去1年間の肺炎発症の有無を調べた。

 すると、入れ歯を毎日清掃する人の肺炎発症率は2・3%だったのに対し、毎日はしないという人は3・0%で、リスクは1・3倍に上昇した。75歳以上に限ると、毎日する人の2・9%に対し、毎日はしない人が4・3%で、リスクは1・58倍とさらに差が開いた。

 入れ歯の表面には「デンチャープラーク」と呼ばれる細菌などから成る有機物が付着しており、これが誤嚥で肺に到達する可能性がある。グループは「毎日の入れ歯の手入れが肺炎予防につながると考えられる。歯科医院で定期的に入れ歯の状態をチェックしたり、家庭で取れない歯石などの入れ歯汚れを除去してもらったりすることも大切だ」としている。

歯の特徴で身元特定 検視官や歯科医研修

大規模災害で多数の身元不明遺体が見つかった場合に備えようと、歯の治療痕などから遺体の身元を特定する技術を学ぶ研修会が16日、神戸市中央区の県歯科医師会館で開かれ、県警の検視官や歯科医ら約100人が参加した。

 県内では県警から委嘱された「県警察歯科医」49人が身元特定に協力しているが、大災害時に多数の犠牲者が出た場合、一般の歯科医にも手を借りようと企画された。

 研修では、歯科医らが遺体役の警察官の口腔内を観察し、歯の特徴などを「デンタルチャート」と呼ばれる用紙に記録。カルテと照合するなどして、確認の手順を学んだ。

 県警察歯科医会の田川宣文会長は「災害が多発する中、鑑定の重要性は高まっている。今後も警察と協力し、迅速な身元特定につなげていきたい」と話した。

国に費用問題の解決求める

日本歯科医師会はオンライン資格確認やマイナンバーカードへの対応について、国への協力はするものの、前提としてオンライン回線や、カードリーダーなどの導入費用の負担問題の解決を国に求めていくとの考えを示した。

 また日本医師会との意見交換会で、国が普及を進めるキャッシュレス決済については医療機関での手数料・事務作業・端末の導入等の課題解決に向けて議論を進めていくことを確認した。

(歯科通信より)

オススメの歯ブラシは?

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江戸時代に売られていた房楊枝は
お店が軒を連ねるほどの繁盛だったそうですが、
現在のスーパーやドラッグストア、ネットショップなどでも
選ぶのが困る程の種類の歯ブラシが売られています。
何を基準に選びますか?

やはりオススメなのは、
コンパクトヘッドといわれる毛の生えている部分が小さいもの。
そして、持つところ(グリップ)と毛の部分(ヘッド)の間(ネック)が
長めのものがいいかなと思います。
ただし、歯みがきが面倒でたまらない・・・という方が
コンパクトヘッドを使うと、磨かない部分が多くなってしまうので、
少し大きいヘッドのものでもいいのかなとも思います。

そして、歯ぐきが腫れていたり血が出る方、また、高齢の方は
「軟らかめ」の歯ブラシをオススメしています。
それ以外の方は「ふつう」の硬さのものでいいと思います。

どうしても歯みがきが苦手とおっしゃる方は、
電動や音波ブラシを使ってみるのもいいのではないでしょうか。
その場合、取扱説明書をよく読むようにしてくださいね。

・・ここまで読まれた方は、「え?結局どんな歯ブラシがいいの?」
という疑問を持たれたのではないでしょうか?

歯や歯ぐきなどお口の状態は個人差が大きいので、
究極の1本!というのは正直難しい。
さらに、大切なのは実は磨き方です。(歯ブラシちゃうんかい?!)
ぜひ、歯医者さんで効果的な歯みがきの方法を聞いて、
実践してみてください。
歯みがきがきちんとできると、歯の表面がつるつるになり、
口臭も減りますよ!

▼参考:歯ブラシの持ち方・選び方
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i0cd7et0lvh78gsncx2C0

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