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食べる機能が低くなるって?どういうこと?

では、「なぜ詰まるのか?」についてお話しします。
噛んで食べる力が弱いのは、乳幼児・小児と高齢者です。
「8020(ハチマルニイマル)運動」~80歳になっても20本の歯を残そう!~は、
皆さんもご存知だと思います。 
歯がたくさんあれば、何でも食べられる!と思いがちですが、
食べることや飲み込むことは、歯があるだけでなく、
お口の周囲の筋肉や、舌、首などの筋肉の力と唾液が
とても大切な役割を担っています。
最近「フレイル(虚弱)」という言葉をよく耳にしませんか?
特に「オーラルフレイル(口が弱る)」を予防することは
元気な生活を送ることにつながり、健康寿命を延ばします。
歯の数の維持にプラスして、お口の機能の維持を行ってこそ、
何でも食べられて、お話ができ、
生き生きとした表情の源となるお口が維持できます。

▼参考:オーラルフレイル予防のための口腔体操(日本歯科医師会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0msm7t09x437nwkk9TCO

お正月に注意するのは、お餅だけ?

年末年始はいつもなら実家に帰省するのですが、
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、今年は無理ですね。
今、一番心配なのは、高齢の両親がお餅を詰まらせたりしないかです。
しかし、窒息に注意が必要なのは、高齢者だけではないことや、
お餅だけが危ない食品ではないことをご存知でしょうか。
実は年間を通して窒息が多い食べ物は、ごはんやパン、お菓子類です。 
お餅は危ないといわれているので、注意して食べることが多いと思いますが、
ごはんやパン、お菓子類は意外と噛まないで飲み込んでしまうのです。
油断をしているからこそ、苦しい思いをされる方が多くいます。
苦しかった!で、終わってしまえば、いいことなのですが、
窒息は命にかかわることもあり、とても注意が必要です。

食べる機能が低いと危ない食品については、
お子さんの窒息のアドバイスがまとめられている
以下のサイトがとても参考になります。

▼食品による窒息 子どもを守るためにできること(公益社団法人 日本小児科学会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0msl7t09x437nwkk90ps

国内初 治療用アプリの保険適用【禁煙アプリ】

禁煙治療のためのスマートフォン用アプリが日本では初めて、
公的医療保険への適用が了承されました。12月1日から適用されます。
日本でもいよいよ「デジタル治療」がスタートです。
CureAppという会社が開発したアプリで、患者用と医師用のアプリがあり、
呼気中の一酸化炭素濃度を計測する携帯型の機器も使います。
禁煙補助薬の「チャンピックス(バレニクリン)」と組み合わせて使うそうです。
患者が体調や喫煙状況などを入力すると、禁煙のアドバイスが動画やメッセージで届きます。
使用期間は24週間。3割負担の場合、7620円が加算とのこと。

▼株式会社CureApp
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j07vbws09x20ipekfjS6U

歯周病と全身疾患

歯周病は細菌の感染による病気で、感染症です。
日本人は30歳以上の80%がかかっているといわれ、そのほとんどが治療しないまま、放置されています。
初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどなく、気がつかないためです。
では、どうすれば早期に発見できるのでしょうか?
からだの健診と同じように、最低でも1年に1回は歯科医院で検診を受けることが大切です。
40歳以上の方には自治体から歯周疾患検診のお知らせが届くと思います。
それを利用すれば、安価で歯科検診が受けられます。 
歯周病があると、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、糖尿病、早産、誤嚥性肺炎、そして認知症など、さまざまな疾患を引き起こしたり、発症させることがあります。
やはり「からだの健康はお口の健康から!」
この機会に歯科医院を受診しましょう! 

▼参考:8020推進財団
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0yjeus09xa5zpbker7Cy

歯周病とアルツハイマー型認知症

歯周病菌がアルツハイマー型認知症と深い関係があることが
九州大学の研究で解明されました。
認知症の中で67%を占めるのがアルツハイマー型認知症です。 
「アミロイドベータ」などの異常なタンパク質が
脳に蓄積することが原因で神経細胞が死んでしまい、
脳が萎縮して、認知機能が低下してしまいます。
そのアミロイドベータと関係が認められたのが
歯周病菌の「ジンジバリス菌」です。
ジンジバリス菌は歯ぐきの内側に潜んで仲間を増やし、
血管を通って体内に侵入します。
ジンジバリス菌の出す酵素「ジンジパイン」によって
アミロイドベータが産生されます。
歯周病菌に感染したマウスの脳血管の表面では、
アミロイドベータを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれる
タンパク質の数が約2倍に増え、
脳細胞へのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたそうです。
「歯周病菌は異常なタンパク質が脳に蓄積することを加速させてしまう」
ということが明らかになったわけです。
歯周病はその他にも多くの全身疾患と関係があります。
とても注意が必要ですね。

▼参考:歯周病菌感染は全身の脳老人斑成分を脳内輸入させる(九州大学)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0yjdus09xa5zpbkertxZ

オンライン資格確認のカードリーダー申請、歯科は13.6%

 来年3月にスタートし、医療機関等の6割程度での導入を目指しているオンライン資格確認システムで、10月11日時点で顔認証付きカードリーダーを申し込んでいる歯科診療所は9,638施設と全体の13.6%となっている。社会保障審議会の第131回医療保険部会の資料で示された。

(日本歯科新聞社)

感染症予防に「Iga」有効

 日本歯科医師会は14日、「歯と口の健康シンポジウム2020ー感染症とオーラルケア」を開催し、唾液中の「Iga」の感染症予防の有効性などを紹介した。
 マスク着用による唾液量の減少を紹介し、「口腔内は細菌の巣窟・ウイルスも存在する感染症の入り口で、唾液量の自浄作用が少なくなると新型コロナやインフルエンザに感染する可能性が高くなる」とし、感染予防と唾液・口腔ケアの必要性を訴えた。

 さらに唾液に含まれる「Iga」に抗菌成分があり、新型コロナが口腔内の粘膜に付着するのを防止する作用があることを説明した。

 また、歯周ポケットが感染のリスク因子となるため「歯みがき」「舌みがき」「唾液ケア」が感染予防にもつながると述べた。

(歯科通信)

歯科の感染対策や有用性をアピール

 日本私立歯科大学協会は21日、歯科の担う役割の大きさや魅力を発信する第11回歯科プレスセミナー「新型コロナウイルス感染症と歯科医療」を開催した。

 講演では口腔健康管理が感染症予防と健康寿命の延伸に貢献する点や歯科大学・歯学部での感染対策の現状などをアピールした。

 ウイルスに対抗する歯科の重要性として感染リスクが高いと思われがちな歯科診療を原因とする新型コロナウイルス感染事例がない点、歯科診療現場でのスタンダードプリコーションを含めた感染症防止対策などを紹介した。さらに、ウイルスの進入口となる口腔の健康が感染症とも深く関係していると言及。

 「口は病気の入り口であるとともに、健康の入り口でもある」と強調し、新型コロナウイルス感染症防止対策だけでなく、健康寿命の延伸のためにも口腔健康管理が大切になってくると訴えた。

(歯科通信)

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