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藤島先生講演会について

昨日藤島先生のご講演がありました。おかげさまで満席となり、無事終了でした。講演は、基礎的な解剖から実際の摂食・嚥下障害のある患者さんへのアプローチと最近のトピックスでした。
藤島先生は、大学時代(東京大学)にセミナーにて富良野にいらっしゃったのことで旭川が懐かしいようでした。講演後藤島先生夫妻と旭川の耳鼻科の会(旭耳会)の先生方と懇親会を行い医科の連携や訪問診療についての問題点などいろいろ参考となりました。
 藤島先生は、本日富良野に行くそうです。昨日の懇親会は、「日ごろ緊急を要することがあるのでお酒を飲むこともなく、常にスタンバイしているのでこのように職場を一時離れるとリラックスできるとのこと(もちろん不在時の対応は別の先生が行っているそうですが)多忙さにびっくりしました。熱い先生です。今後の診療に講演などを役立てていきたいと思います。

歯の定期検診

むし歯菌(S.mutansなど)が砂糖などの糖を養分として酸を作り歯を溶かすのがむし歯の原因です。むし歯菌はねばねばした歯の表面に粘着力のある膜(バイオフィルム)を作り膜が厚くなると歯垢となりゆすいだだけではとれなくなります。膜の中でできた酸は、歯の表面を溶かし(脱灰)むし歯となります。
(唾液が歯を再生)
 歯を守る上で大事な役割を果たしているのが唾液です。カルシウムやリンを含む唾液は、むし歯菌で溶けた歯を再石灰化してむし歯を進行させないようにしています。これは、上記の脱灰と再石灰化を口の中で繰り返されていること意味します。このバランスが崩れたときにむし歯となります。また、唾液の分泌の良い人は再石灰化となりやすいのでむし歯になりにくいと言えます。唾液の出の良い人は、もともと出やすい人もいますが、出るようにするためにガムを噛むのも1つの方法です。これによって唾液腺を刺激し唾液をだすことですが、ガムの中に砂糖を含んでいると意味がないので最近では、キシリトールの量が55%含んだ(成分表示していることが大切)ガムを使用しましょう。
            毎日新聞一部改 2008.6.6

肺炎の予防 入れ歯洗浄など口腔ケア重要

 誤嚥性肺炎が老人性肺炎のほとんどを占めていて、いったんかかるとなかなか治りにくく、再発しやすいく最終的には抗生剤が効かなくなり命にかかわります。
 誤嚥性肺炎の予防法は、食べること、飲み込むことの訓練と口腔ケア(口をきれいにすること)です。誤って肺に唾液が入っても、唾液の中に菌が少なければ肺炎の可能性が減少しますから、歯磨きとうがいそして入れ歯の洗浄などの口腔ケアが非常に重要です。
             山口新聞 2008.6.11

大人の歯磨き塾③

Q.歯ぐきが腫れるのは、間違った歯磨きが原因?
A.○
 歯磨きが十分でないと、歯と歯ぐきの間に食べかすが残って、歯周病菌が繁殖して、歯ぐきに炎症を起こします。歯磨きでは落とせない歯石にも注意しましょう。

Q.朝起きたとき、口の中がネバネバするのは、夜の歯磨きが足りなかったせい?
A.○
 起床時に口の中がネバネバするのは、就寝中に増殖した細菌が原因。
             元気がでるからだの本 2008.7.28

大人の歯磨き塾①

Q.歯は力を入れて磨いたほうが汚れが落ちる?
A.×
 強くこするのは逆効果、歯の間に歯ブラシの毛先が入らず、汚れを除去しにくい。また、歯ぐきを傷つけたり、歯が減って知覚過敏症やむし歯になる。

Q.歯磨きペーストはたくさんつけたほうがよい?
A.×
 清涼感のある歯磨きペーストをたっぷりつけると、口の中がさっぱりしすぎて磨き残しがわからない。また、口の中が泡だらけになるので歯ブラシが雑になる。

Q.食後は30分以内に歯磨きをしたほうがよい?
A.○
 むし歯の原因菌が活動を開始するのが30分。どうしても歯ブラシできない場合は、口をゆすいで食物の残りをだしたりガムを噛んで唾液分泌させる。

大人の歯磨き塾②

Q.歯ブラシできちんと磨けば、デンタルフロスや歯間ブラシはいらない?
A.×
 歯の構造は複雑です。でこぼこや隙間がいっぱいあり、歯ブラシで磨いても、完全にきれいにすることはできますん。歯ブラシが届かないところの補助も必要です。

Q.歯ブラシの替えどきは、毛先が開いたとき?
A.×
 毎日使う歯ブラシの消耗度は早く、毛先がどんどん硬くなっていきます。1ヶ月に1本のペースで取り替えましょう。

Q.夜の歯磨きは10分以上が理想的?
A.○
 むし歯の原因菌がもっとも悪さをするのが、唾液の分泌が少なくなる就寝中。そこで大切なのは、寝る前の歯磨き。
             元気がでるからだの本’08.7.28

歯の定期健診を 清掃や虫歯菌除去

虫歯はいったん治療しても、実は虫歯になりやすいリスクは残ったままです。手入れを怠ると再び虫歯になります。歯は、毎日使うだけに、日頃から手入れを怠らないだけでなく、定期的に健康診断を受けたい。
                 毎日新聞2008.6.6

乳歯から大切に 永久歯や歯列、悪影響も

乳歯をいずれ生えかわるといって歯磨きや治療を怠ると、永久歯や歯並びに悪影響を及ぼすことがある。
細菌は、歯の健康に対する親の意識が向上している。しかし、乳歯の大切さを軽んじている場合や共働きなどの影響によって子どもの歯の状態は、親の関心度で二極化している。
歯は一生の友達。生えかわるといっても、将来の口の健康へ与える影響は大きい。虫歯などを甘く見ずに初期治療するのが改善への近道である。
           西日本新聞 2008.6.2

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