宇都宮市中央部の小学校で5月に行われた定期歯科検診で、男性歯科医が児童の口腔(こうくう)内に触れた手袋を交換せず消毒のみで検診を続けていたことが4日までに、同校などへの取材で分かった。日本学校歯科医会は感染防止のため、口腔粘膜に触れた手袋の使い回しを禁止している。市内では6月にも南部の小学校で同様の事案が発覚していた。下野新聞
宇都宮市中央部の小学校で5月に行われた定期歯科検診で、男性歯科医が児童の口腔(こうくう)内に触れた手袋を交換せず消毒のみで検診を続けていたことが4日までに、同校などへの取材で分かった。日本学校歯科医会は感染防止のため、口腔粘膜に触れた手袋の使い回しを禁止している。市内では6月にも南部の小学校で同様の事案が発覚していた。下野新聞
世界口腔保健学術大会記念「第30回口腔保健シンポジウム」(主催:日本歯科医師会、協賛:サンスター株式会社)が7月12日、「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマに、オンライン配信で開催され、約1,600名が参加した。
主催者挨拶で、日歯の高橋英登会長は、我が国には世界に誇る国民皆保険制度と高度な医療水準があること等が奏功して超高齢社会を迎えているとした。その上で、日歯には口腔の健康を通じて、健康寿命の延伸に貢献することで、国民が健康で長生きし、人生の最期の日まで「自分の口でおいしく食べることができるようにする」使命があると話した。
また、政府の骨太の方針2025でも「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組の推進」など明記されていることに触れ、健康で長く社会で活躍できる高齢者を増やしていくためには、口腔の疾病予防、重症化防止が大きな鍵になると述べた。
今回の「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマにしたシンポジウムを通じて、日常でも非日常でも口腔の健康の重要性に対する認識がさらに深まることに期待を寄せた。
シンポジウムは、中川種昭 ・慶應義塾大学医学部副医学部長/歯科・口腔外科学教室教授)による基調講演「お口の健康と全身の健康はつながっている!」に続いて、中川氏、飯利邦洋・石川県歯科医師会会長、国崎信江・危機管理教育研究所代表/危機管理アドバイザー、市川洋子・サンスター財団歯科衛生士によるトークセッション「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」が行われた。司会はキャスターでジャーナリストの長野智子氏が務めた。
令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)が6月26日に厚労省より公表された。
8020達成者率は61.5%(前回令和4年調査では51.6%)となり、6割を超えた。
この1年間に歯科健診を受診している割合は63.8%と前回調査より増加しており、(かかりつけ)歯科医院での定期的な健診が最も多く55.7%であった。
1人平均現在歯数は65~69歳群以外では増加する傾向を認めた。令和4年調査同様に平均20歯以上を保有する年齢群は70~74歳群までとなっている。
歯周ポケット(4mm以上)を有する者の割合は年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、47.8%との結果だった。
歯や口の状態で気になるところでは、「冷たいものや熱いものがしみる」が25~59歳まで約1割以上存在し、「歯をみがくと血が出る」は60~64歳で最も高く12.8%存在した。
令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)(厚労省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59190.html
【歯科通信】
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入れ歯などを継続使用すると高齢者の死亡リスクが低い!
- Journal of Prosthetic Dentistry 2025年6月6日
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[研究のポイント]
☆入れ歯やブリッジなどの歯科補綴物を継続して使用していた高齢者は、使用していなかっ
た高齢者と比べて、死亡リスクが低いことが明らかになった
☆全国の65歳以上の高齢者約4.8万人を最大9年間追跡した結果、歯科補綴物の使用者は非使
用者よりも平均で3.7ポイント生存率が高く、特に歯が20本未満の人では5.9ポイント高い
ことが確認された
☆本研究は、歯科補綴物の継続使用が高齢者の寿命の延伸に寄与する可能性を、実証的に示
した初の大規模調査
https://doi.org/10.1016/j.prosdent.2025.05.007
猪苗代町の佐藤方則(まさのり)さん(80)は経営していた歯科医院を美術館に改装し、8月にオープンさせる。所蔵していた多数の美術品を公開することで「町の活性化につなげたい」と準備を進めている。
佐藤さんは父・熊耆(ゆうき)さんが古美術を好んだ影響で、幼い頃から美術品に親しんできた。自らも絵画や彫刻、陶芸などを買い求めてコレクションを充実させていき「いつか美術館をつくりたい」と夢を抱くようになった。3年ほど前に歯科医院を廃業したのに伴い、医院を美術館にリフォームすることを決意した。
美術館の名前は「猪苗代アートコレクション」。館内には日本画家の室井東志生(下郷町出身)や、須田☆中(きょうちゅう)(須賀川市出身)、彫刻家細井良雄(南会津町出身)ら本県ゆかりの作家の作品も多く並ぶ。ほかにも古備前の花器やびょうぶなどバラエティーに富んだ作品を楽しむことができる。佐藤さんは「リゾート地の猪苗代で美術に触れて、心もリラックスしてもらえれば」と望んでいる。
猪苗代アートコレクションの住所は猪苗代町字新町4917の1。開館日は水、土、日曜日の午前10時~午後5時。入館料は500円。問い合わせは同施設(電話0242・62・3055)へ。
世界口腔保健学術大会記念「第30回口腔保健シンポジウム」(主催:日本歯科医師会、協賛:サンスター株式会社)が7月12日、「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマに、オンライン配信で開催され、約1,600名が参加した。
主催者挨拶で、日歯の高橋英登会長は、我が国には世界に誇る国民皆保険制度と高度な医療水準があること等が奏功して超高齢社会を迎えているとした。その上で、日歯には口腔の健康を通じて、健康寿命の延伸に貢献することで、国民が健康で長生きし、人生の最期の日まで「自分の口でおいしく食べることができるようにする」使命があると話した。
また、政府の骨太の方針2025でも「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組の推進」など明記されていることに触れ、健康で長く社会で活躍できる高齢者を増やしていくためには、口腔の疾病予防、重症化防止が大きな鍵になると述べた。
DX化とは本来、デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革することと定義される。
現在、歯科界においても様々な点で大きなDX化の波が押し寄せてきている。ただ、それに順応できない会員の廃業が進んでいると言われていることも事実ではないだろうか。確かに今後の社会においてDX化はあらゆる面で推進が必要とされるが、失われるものも大きく、その対応も考える必要があるのではないかと考える。
過日、日本歯科医師会が協力を行っている社会貢献活動のひとつ、TOOTH FAIRYプロジェクトでカンボジアの子供たちへの支援のためにカンボジアを訪問した。渡航に際し、ビザの申請・取得に加え、カンボジアの出入国の書類の申請などはもちろん、あらゆる点でDX化が進められていることは驚きであった。さらに国内においては現地通貨のリエルばかりか、使用が可能と言われている米ドルなどの現金での取引がほぼなく、屋台のような店でペットボトルの水を1本購入するにもカード決済となっていた。さらにはプノンペンなどの主要都市での50ccバイクに座席を取り付けただけのトゥクトゥクと呼ばれる交通手段においても、配車から支払いまでをクレジットカードを利用して取引が行われる次第である。一旦、雨が降れば膝の高さまで水が浸かるような、または日常的に停電が発生するような、インフラ整備が追い付いていない都市環境の中でも、ハイスピードで行われているDX化は圧巻である。「DXが社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革すること」との言葉通りに、社会全体の組織が変わろうとしているような勢いを感じる。
世界は目が回るほどのスピードでDXが推進されているが、真のDX化とはあらゆる意味で誰も取り残すことのない取り組みが必要で、特に医療においては提供する側だけでなく受ける側への影響がないような取り組みが重要である。
歯科医療界においては「やさしい」(優しい・易しい)DX推進を望むのは私だけであろうか。
チェコ警察は、無免許で歯の治療を行ったとして22歳の男とその両親を拘束した。自宅に医院を開き、2年で約400万チェココルナ(約2800万円)を稼いだ。欧米メディアが報じた。
男はインターネットで治療方法を検索。父親(44)が義歯を作るなどし、母親(50)は看護師を務めたという。患者が処置後に合併症を起こし、相談を受けた正規の歯科医が通報した。