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がん攻撃力を高める腸内細菌が見つかる

免疫細胞にがん細胞を攻撃する力を持たせる「がん免疫療法」の治療効果を高める可能性がある新しい腸内細菌が見つかった。
 国立がん研究センターなどのチームが7月14日付けの英科学誌ネイチャーに発表した。この細菌は日本人の約2割が保有している。患者に口から投与することで治療薬が効きやすくなることが期待され、企業と臨床応用の検討が始められているという。
 チームは、がん免疫療法を行なった胃がんや肺がんの患者計70人の分析をした。薬がよく効いた人の便には、あまり効かなかった人に比べて特定の細菌が多く含まれていることが分かり、この細菌を「YB328」と名付けた。
 同センターの西川博嘉 分野長は「この細菌は健康な人の体内にもいるので、安全だと考えられる。次世代のがん免疫療法への応用が期待される」と話されている。
【メディファクス】

8020達成者率は61.5%へ増加

令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)が6月26日に厚労省より公表された。
8020達成者率は61.5%(前回令和4年調査では51.6%)となり、6割を超えた。
1人平均現在歯数は65~69歳群以外では増加する傾向を認めた。令和4年調査同様に平均20歯以上を保有する年齢群は70~74歳群までとなっている。
歯周ポケット(4mm以上)を有する者の割合は年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、最も割合が高い年齢群は80~84歳で61.6%、次いで60~64歳で59.1%であった。また今回調査では15~24歳群も2割を超えており、さらに早期からの対策も必要と思われる。2024年以降、歯周病検診に20歳・30歳を追加しているが、より早期からの対策が必要であることが改めて浮き彫りになった。
この1年間に歯科検診(健診)を受診している割合は63.8%と前回調査より増加しており、(かかりつけ)歯科医院での定期的な検診(健診)が最も多く55.7%であった。
歯や口の状態で気になるところでは、「冷たいものや熱いものがしみる」が25~59歳まで約1割以上存在し、「歯をみがくと血が出る」は60~64歳で最も高く12.8%存在した。口の機能面では、60歳以上では噛めないものがあるという回答が増加し、85歳以上では2割を超えていた。「口がかわく」という回答も年齢とともに増加しており、う蝕・歯周病対策とともに、オーラルフレイルや口腔機能低下への対策の推進も必要である。
歯科疾患実態調査の概況結果を踏まえ、引き続き厚生労働省を含め関係団体等とともに国民の歯・口腔の健康の維持・増進及び健康寿命の延伸に資するため、生涯を通じた歯科健診の実効化を含む歯科口腔保健の推進を図っていく。

*今回の調査は、基本的事項(第二次)におけるベースラインの設定等に活用することとなっており、厚生労働省を含め関係団体等とともに国民の歯・口腔の健康の獲得・維持・増進及び健康寿命の延伸に資するため、生涯を通じた歯科健診の実効化を含む歯科口腔保健の推進を図っていく。

・令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)(厚労省HP)

大福餅を喉につまらせた患者さん、助けた後の第一声が…

入院中に隠れてコンビニで買ったと思しき大福餅を頬張って窒息状態となり、院内の医師や看護師が集まってなんとか救命できたこともありました。その時患者さんが復活した際の第一声が「餅食わせろ!」だったのは今でも覚えています。

 あの時の、何も事情を知らずに集まったメディカルワーカーの皆さんのぽかんとした顔は忘れることができません。

 そして、その患者さんが亡くなってからも、娘さんに人工股関節の手術をしたり、お孫さんの肘関節骨折をしたりと、家族全員でなぜか僕の外来に来てくれています。

 娘さんもお孫さんも来るたびに、窒息時に餅を要求したことなど、思い出話に花が咲き、亡くなってからも笑いに包まれる状態を作ってくれています。

 これだけ治療したにもかかわらずこれだけの骨折を起こしてしまうと、僕が逆の立場なら本当に落ち込むと思います。何が起こってもユーモアに代えてしまった力は今でも信じられません。

 こうしてユーモアと言えるのは、僕と患者さん、患者さん家族の信頼関係が良好だったからだと思います。

歯科検診で口腔内に触れた手袋交換せず 宇都宮の小学校 6月には別の学校でも発覚 歯科医は別

宇都宮市中央部の小学校で5月に行われた定期歯科検診で、男性歯科医が児童の口腔(こうくう)内に触れた手袋を交換せず消毒のみで検診を続けていたことが4日までに、同校などへの取材で分かった。日本学校歯科医会は感染防止のため、口腔粘膜に触れた手袋の使い回しを禁止している。市内では6月にも南部の小学校で同様の事案が発覚していた。下野新聞

命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~

世界口腔保健学術大会記念「第30回口腔保健シンポジウム」(主催:日本歯科医師会、協賛:サンスター株式会社)が7月12日、「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマに、オンライン配信で開催され、約1,600名が参加した。
主催者挨拶で、日歯の高橋英登会長は、我が国には世界に誇る国民皆保険制度と高度な医療水準があること等が奏功して超高齢社会を迎えているとした。その上で、日歯には口腔の健康を通じて、健康寿命の延伸に貢献することで、国民が健康で長生きし、人生の最期の日まで「自分の口でおいしく食べることができるようにする」使命があると話した。
また、政府の骨太の方針2025でも「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組の推進」など明記されていることに触れ、健康で長く社会で活躍できる高齢者を増やしていくためには、口腔の疾病予防、重症化防止が大きな鍵になると述べた。
今回の「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」をテーマにしたシンポジウムを通じて、日常でも非日常でも口腔の健康の重要性に対する認識がさらに深まることに期待を寄せた。
シンポジウムは、中川種昭 ・慶應義塾大学医学部副医学部長/歯科・口腔外科学教室教授)による基調講演「お口の健康と全身の健康はつながっている!」に続いて、中川氏、飯利邦洋・石川県歯科医師会会長、国崎信江・危機管理教育研究所代表/危機管理アドバイザー、市川洋子・サンスター財団歯科衛生士によるトークセッション「命を守るオーラルケア~<もしも>の備えの最前線~」が行われた。司会はキャスターでジャーナリストの長野智子氏が務めた。

8020達成者率は61.5%へ増加

 令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)が6月26日に厚労省より公表された。
 8020達成者率は61.5%(前回令和4年調査では51.6%)となり、6割を超えた。
 この1年間に歯科健診を受診している割合は63.8%と前回調査より増加しており、(かかりつけ)歯科医院での定期的な健診が最も多く55.7%であった。
 1人平均現在歯数は65~69歳群以外では増加する傾向を認めた。令和4年調査同様に平均20歯以上を保有する年齢群は70~74歳群までとなっている。
 歯周ポケット(4mm以上)を有する者の割合は年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、47.8%との結果だった。
 歯や口の状態で気になるところでは、「冷たいものや熱いものがしみる」が25~59歳まで約1割以上存在し、「歯をみがくと血が出る」は60~64歳で最も高く12.8%存在した。
 
令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)(厚労省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59190.html
【歯科通信】

入れ歯などを継続使用すると高齢者の死亡リスクが低い!

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入れ歯などを継続使用すると高齢者の死亡リスクが低い!
 - Journal of Prosthetic Dentistry 2025年6月6日
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[研究のポイント]
☆入れ歯やブリッジなどの歯科補綴物を継続して使用していた高齢者は、使用していなかっ
 た高齢者と比べて、死亡リスクが低いことが明らかになった
☆全国の65歳以上の高齢者約4.8万人を最大9年間追跡した結果、歯科補綴物の使用者は非使
 用者よりも平均で3.7ポイント生存率が高く、特に歯が20本未満の人では5.9ポイント高い
 ことが確認された
☆本研究は、歯科補綴物の継続使用が高齢者の寿命の延伸に寄与する可能性を、実証的に示
 した初の大規模調査
 
https://doi.org/10.1016/j.prosdent.2025.05.007

歯科医院が美術館に 猪苗代に8月オープン

猪苗代町の佐藤方則(まさのり)さん(80)は経営していた歯科医院を美術館に改装し、8月にオープンさせる。所蔵していた多数の美術品を公開することで「町の活性化につなげたい」と準備を進めている。

 佐藤さんは父・熊耆(ゆうき)さんが古美術を好んだ影響で、幼い頃から美術品に親しんできた。自らも絵画や彫刻、陶芸などを買い求めてコレクションを充実させていき「いつか美術館をつくりたい」と夢を抱くようになった。3年ほど前に歯科医院を廃業したのに伴い、医院を美術館にリフォームすることを決意した。

 美術館の名前は「猪苗代アートコレクション」。館内には日本画家の室井東志生(下郷町出身)や、須田☆中(きょうちゅう)(須賀川市出身)、彫刻家細井良雄(南会津町出身)ら本県ゆかりの作家の作品も多く並ぶ。ほかにも古備前の花器やびょうぶなどバラエティーに富んだ作品を楽しむことができる。佐藤さんは「リゾート地の猪苗代で美術に触れて、心もリラックスしてもらえれば」と望んでいる。

 猪苗代アートコレクションの住所は猪苗代町字新町4917の1。開館日は水、土、日曜日の午前10時~午後5時。入館料は500円。問い合わせは同施設(電話0242・62・3055)へ。

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