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世界初、歯随炎の動物モデルを作製。歯髄保存療法の適応拡大に期待。

主に進行したう蝕に継発して生じ、激しい痛みを伴う歯髄炎。可逆性歯髄炎の場合は治癒が見込めることもあるが、不可逆性歯随炎の場合は歯髄保存療法の適応が難しく、従来は歯髄除去療法が第一選択となっていた。
 また、歯髄炎は正確な診断が難しく、可逆性と不可逆性の判別が困難なため標準治療の設定が難しいという課題もあった。そんな中、大阪大学歯学部の研究グループが歯髄炎の病態解明に取り組み、可逆性および不可逆性歯髄炎のラット動物実験モデルの確立に世界で初めて成功した。
 研究グループは、ラットにう蝕を誘発させ、その進行について詳細な画像解析を行った上、病理組織学的に解析。その結果、軽度のう蝕では歯髄にM2マクロファージが多く出現し、重度のう蝕ではM1マクロファージが多く存在することを見出した。

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