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歯科医師に懲役5年 福岡、老人ホーム放火で

福岡県粕屋町の老人ホームに放火したとして現住建造物等放火などの罪に問われた歯科医師立石隆二(たていし・りゅうじ)被告(54)の裁判員裁判の判決で、福岡地裁の松藤和博(まつふじ・かずひろ)裁判長は4日「重大な脅威を与える大変危険で悪質な犯行だ」として懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。

 弁護側は動機について、歯科医院の元従業員で不倫相手でもあった女性が老人ホームに再就職したため「戻ってきてもらいたかった。けがをさせようとしたわけではない」と主張したが、判決は「何の関わりもない老人ホームに放火したのは筋違いも甚だしい」と指摘した。

 判決によると、4月6日午前4時半ごろ、有料老人ホームの事務室に火を付けたガソリン入りのペットボトルを投げ入れ、約1平方メートルを焼損させた。検察側の冒頭陳述によると、ホームの入所者14人全員が病院に搬送され、うち2人が気道熱傷を負った。

食物アレルギー責任負わず 小学校が保護者と念書

山形市の市立小学校が昨年3月、食物アレルギーのある児童の保護者との間で、発作により後遺症などが出た場合にも責任を負わないとの念書を交わし、市教育委員会が不適切として学校を指導していたことが7日、分かった。

 山形県教育委員会は類似事案がないか、各市町村教委に対して聞き取り調査を始めた。

 市教委によると、念書は、発作が起きた際に教職員の対応で後遺症が出ても学校に責任を問わないことや、教職員はアレルギーの急性症状を緩和する注射薬「エピペン」を使用しないなどとする内容。

 文部科学省は、緊急時は教職員が注射薬「エピペン」を使用できるなどの対応策をガイドラインにまとめている。

 小学校は市教委の指導を受けて既に念書を保護者に返却した。同校は「学校として十分な対応ができるか不安だった」と説明しているという。

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