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お母さんが健康でないと、赤ちゃんの歯ができそこなうことがあります

お母さんが妊娠したかもしれないと思った頃(妊娠10週前後)には、口や歯だけでなく、顔の基本的な構造ができています。ところが、お母さんがこの時期に、極端なダイエットをして栄養が不足したり、アルコールをたくさん飲んでいたり、タバコを吸っていたり、薬を飲んでいたりすると、口や唇、歯、顎などの形成がうまくいかない場合があります。
 例えば、歯の場合妊娠が判明した頃、つわりになって食事がのぞを通らなくなったり、偏ったものしか食べられなくなるお母さんがいますが、この時期は、胎児のエナメル質が作られ始め、続いて象牙質ができて、さらに石灰化(歯が硬くなること)も始まる時期にあたります。ですからエナメル質ができる時期に栄養不足やホルモンの変調などが起これば、エナメル質が部分的に不足している歯(エナメル質形成不全)ができてしまいます。
そしてその部分からむし歯になりやすい可能性があります。
 歯は、一度できてしまうと、永久にその形や質がかわりません。ですから形成の途中で一時的にせよ、形成が妨げられると、その時期で形成されるエナメル質ができなくなってします。
 妊娠するとお母さんの歯が急に悪くなるのは、胎児にカルシウムをとられるからだといわれるが、これは誤解です。しかし、妊娠中にむし歯や歯肉炎が増えるのは事実です。これは、つわりがひどくて食べ物が偏って、生活が不規則になりは磨きも不十分となるためです。また、妊娠によるホルモンのバランスが悪くなったり、唾液の粘度が増すために歯肉炎がおきやすくなります。(妊娠性歯肉炎)
 妊娠したらこれまで以上に歯磨きをしっかり行って、むし歯や歯肉炎にならないように注意してください。

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