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ジョコビッチが豪出国 全豪OP出場ならず

【AFP=時事】新型コロナウイルスワクチンの未接種をめぐり、オーストラリアからの退去を命じられた男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は16日、同国裁判所で異議申し立ての訴えが認められなかったことを受け、メルボルンの空港から出国した。

 ジョコビッチと同じアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)行きの飛行機に搭乗したAFPの記者が離陸を確認した。

 ジョコビッチは17日開幕の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)出場を目指していたが、今大会で男子歴代最多となる四大大会(グランドスラム)通算21勝目を達成する夢は絶たれた。

過体重や肥満の健康改善に断続的断食が有効

断続的断食と肥満関連健康転帰の関連を評価した無作為化臨床試験130件を組み入れたメタ解析11件でアンブレラレビューを実施。GRADE基準で、断続的断食4種(隔日のゼロカロリー絶食、断食日に少量のカロリーを摂取する修正隔日絶食、1週間のうち2日間断食する5:2ダイエット、時間制限食)と肥満関連健康転帰との関連104項目について、科学的根拠の質を「高」、「中」、「低」、「非常に低」に分類した。

 その結果、BMI、体重、脂肪量などの評価および血圧に有益な転帰を示す28の関連(27%)が確認された。1-2カ月間の修正隔日断食に科学的根拠の質が高い重要な関連1項目(1%)が認められた。通常の食事に比べると、この断食法により、健康な成人および過体重、肥満または非アルコール性脂肪性肝疾患の成人にBMIの中等度低下が認められた。6つの関連(6%)が科学的根拠の質が「中」、残りの有意な関連の科学的根拠は「非常に低」(72%)から「低」(21%)だった。

「ウイルス除去率99%」に根拠なし 消費者庁が2社に措置命令

消費者庁は17日、「ウイルス除去率99%」などとうたった2社の空間除菌商品には効果を裏付ける根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、2社に対して、商品のパッケージなどの表示をやめることなどを求める措置命令を出した。

 同庁によると、2社は「大木製薬」(東京都千代田区)と「CLO2 Lab」(兵庫県西宮市)。2社は商品にはウイルスを除去する効果がある二酸化塩素を発生させる成分が含まれ、室内などのウイルスの除去ができるとうたっていた。同庁は2社に表示の根拠となる資料の提出を求めたが、いずれも密閉空間での実験結果で、室内での効果をうたう根拠とは認められないと判断した。

 大木製薬は「措置命令は遺憾で、法的措置を講じることも視野に、慎重に検討する」とコメント。消費者庁によると、「CLO2 Lab」は「命令の内容を精査し、対応を検討したい」と説明しているという。

コーヒーとアミロイドβ

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☕はアミロイドβ(Aβ)の蓄積を遅らせる。世界の大手製薬会社がアルツハイマー病(AD)治療薬から撤退する中、㈱エーザイの新薬(BAN2401:アデュカヌマブ)をFDAが承認して、現在日本でも審査中。効能は「Aβの蓄積を遅らせる」。今回の論文は、認知力正常な227人(>65歳)を10年間追跡し、☕1日摂取量が3杯以上の群で、Aβ蓄積量CL=3.7を観察しました(図の右端)。☕博士:CLとは、健康成人での蓄積レベルを0、典型的なアルツハイマー病の蓄積レベルを100として、症例ごとのスケールを表示する方法。別途、BAN2401 の18ヶ月投与では5.5となっています。数値的には、☕とBAN2401 は同等です。

 高齢者の外出支援

新型コロナウイルス禍の外出自粛によって高齢者の身体機能の低下(フレイル)が懸念されています。高齢者の外出を支援する、「移動」をめぐるさまざまな技術開発が加速しています。
 エクサホームケアが普及を進めるアプリ「ケアコチ」は歩行の動画から衰えた部位を解析し転倒などを防ぐツールです。高齢者に、独り歩きと歩行器を使った時の2回、5メートルを歩いてもらい、その後ろ姿を撮影。動画からAIが肩や脚の13箇所を検知して歩行器の有無によってできる歩行の速度やリズム、脚の上がり方の違いを解析して転倒リスクの高さを判定します。
 ヤマハ発動機は、千葉大学と共同し、低速の電動車両を使って高齢者の外出や社会参加を促し、その結果、健康や介護予防にどう寄与するかを検証する研究を始めると発表しました。研究では運転手を含めた定員7人の低速電動車両を定期路線バスのように巡らし、移動の範囲がどのくらい広がったかを見ながら、各種の健康指標、心の状態が実験の前と後でどう変わったかを検証します。
過疎化で公共交通機関が乏しい地域が増える中、地域の足として低速電動車両の意義を明確にして普及を促したい考えです。
 電動車いすのメーカー、WHILLは折りたたみができて、持ち運びがしやすい軽量の電動車いすを発表しました。イスのようなシンルな構造で、重さは27キロと以前のタイプと比べて半分程度です。簡単に折りたたむことができ、タクシーの後部座席に載せることもできます。
 高齢者が家に閉じこもる状態が続くと、認知症やうつ病などを発症するリスクが高まり、要介護にもつながりかねません。高齢者の外出を支援する活動が広がることが期待されます。

タンパク質はどう摂ればいい?

推奨される摂取量はどのくらい?
 フレイルやサルコペニアの予防・改善には、筋肉量、筋力、身体機能と強く関連するタンパク質を十分に摂取することが重要です。高齢者(65歳以上)のタンパク質の推奨量は体形や身体活動量にかかわらず、男性は1日に60g、女性は50gを下限としています。言い換えれば、1日に体重1㎏あたり1.0g~1.25g以上のタンパク質を摂取する必要があるということ。一見簡単なようですが、今元気な地域在住高齢者でさえ、多くは1g/㎏体重/日も摂れていないのが現状です。
 では、タンパク質は食材にどのくらい含まれているのかというと、肉類の場合、鶏ささみ(若どり・生)100gで23.9g。和牛ヒレ(生)100gで19.1g。調理方法などにもよりますが、50g以上のタンパク質を摂るには軽く250g程度の肉を食べなければならない計算になります。

あんぱんと牛乳の組み合わせは最強の間食!

食欲や口腔機能の低下などによって1回の食事量が減ってきたという人は、間食の回数を増やして1日のエネルギー摂取量を補うようにしましょう。間食には、エネルギーとタンパク質を摂取できる乳製品、卵、豆類がおすすめ。油を多く含みエネルギー確保ができるクッキーやチョコレート、パンも適しています。
 例えば、普段のおやつを「煎餅とお茶」から「あんパンと牛乳」の組み合わせにするだけでも栄養価はかなり変わります。牛乳は脂質が多くカロリーが高いうえにタンパク質やビタミンDが摂れ、水分補給にもなります。あんの原料である小豆にはタンパク質が豊富に含まれています。間食によって血中のアミノ酸濃度の変動が抑えられる(食事と食事の間にアミノ酸濃度が下がらない)とタンパク質合成能も高くなるので、この組み合わせのおやつは高齢者にとって最強といえるのです。

地中海食の特徴

  ●果物や野菜、オリーブオイル、ナッツ類、豆類、未精製穀物を   
   毎食使用。
  ●乳製品や肉よりも魚を多く使う
   (牛肉、豚肉、菓子は月に数回程度)。
  ●食事と一緒に適量の赤ワインを飲む。

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