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「日本歯科医師会×紙兎ロペ」スペシャルムービーな ど HP で公開開始

日本歯科医師会(以下、日歯)は 11 月 8 日より、フジテレビ系列「めざましテレ
ビ」で全国地上波テレビシリーズ化されている「紙兎ロペ」とのスペシャルムービ
ー「ニッシのひみつ」を HP で公開を開始しました。

動画は「九九?」編、「よ坊さん現る」編の 2 本で、日歯の社会的意義、歯科医
師会の事業への関心を喚起することなどを目的としています。公開と同時に、
YouTube 等で期間限定の広告配信等も行っています。

動画配信にあわせてランディングページでは 4 つのコンテンツ「日本歯科医師会
ってなに?」「災害時にたいせつな歯科医療」「日本の歯科医療の歴史を知ろう」
「“歯”にまつわる面白雑学」を公開し、日歯の成り立ちや歴史、災害時の口腔ケ
アなど、ロペとアキラ先輩の軽妙なやりとりでわかりやすく説明しています。

岡田結実さん、高杉真宙さんが受賞! THE ALFEE さんが特別賞 ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2024

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2024(主催:日本歯科医師会、協賛:
株式会社ロッテ)授賞式が 11 月 8 日「いい歯の日」の前日の 11 月 7 日に東
京都内で開催され、女優・タレントの岡田結実さん、俳優の高杉真宙さんが
「今年、最も笑顔が輝いた著名人」に、また特別賞にはミュージシャンの
THE ALFEE さんが選ばれました。
主催者代表挨拶で高橋英登会長は、口腔内
の環境の良し悪しが全身疾患の発症に大きく
影響することが広く周知され、歯科に対する
理解が深まってきていると述べました。さら
に、骨太の方針 2024 においても、「生涯を
通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)
に向けた具体的な取組の推進」などが明記さ
れたことを説明しました。一般生活者調査に
おいても、歯科健診の充実に 83.8%が賛成し
ているとしました。

10代〜30代の約半数が 口腔トラブルでパフォーマンス低下を経験

公益社団法人日本歯科医師会(所在地:東京都千代田区九段北、会長:高橋 英登)は、全国の15歳〜79歳
の男女10,000人を対象に「歯科医療に関する一般生活者意識調査」を実施しました。本調査は、当会の広報活動の
趣旨である「歯科医療に対する国民の認知度・理解度向上」および「歯科医師や診療に対する評価・イメージの向上」に
向け、現状の歯科医療を取り巻く環境や生活者の意識を把握し、今後の広報展開に役立てることを目的に、2005年から
ほぼ隔年に実施しているもので、今回で10回目になります。同調査結果によって、以下のような実態が明らかになりました。
※本調査では、仕事のみならず家事、学業においても歯や口の問題が原因でパフォーマンスが低下する状態を「プレゼンティーズム」と定義しています。
約4割が歯や口の中のトラブルで日常生活のパフォーマンス低下を実感
「歯科医療に関する一般生活者意識調査」調査概要
■実施時期 2024年9月11日(水)〜9月13日(金) ■調査手法 インターネット調査 ■調査対象 全国の15歳〜79歳の男女1万人
*本調査では、小数第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。
 日本人の約4割が「この1年間に歯や口の中のトラブルで日常生活のパフォーマンスが落ちたと実感」(41.6%)。
 若い世代はパフォーマンス低下を感じる人が約半数(10代46.6%、20代45.9%、30代47.0%)と多い。
 パフォーマンス低下を感じる歯や口の中のトラブルTOP3、「歯の痛み」「歯に違和感を感じる」「口臭」。
 パフォーマンス低下を感じる期間、歯の痛みは「2〜3日程度」(26.2%)、歯の違和感は「2〜3日程度」
(23.1%)と比較的短いが、口臭は4人に1人が「1年以上」(25.5%)もパフォーマンス低下状態に。
歯や口の中のトラブルによるパフォーマンス低下は「周りに言いにくい」
 「パフォーマンス低下の原因が口腔トラブルによるものだと周りに言いにくい」(39.7%)など、周りから指摘される
より自分自身で不安に感じる傾向に。男性や若年層に多い傾向に。
口腔トラブルとプレゼンティーズム※の実態
10代〜30代の約半数が
口腔トラブルでパフォーマンス低下を経験
10代・20代は、コミュニケーションや会話、人付き合いなどの対人関係への影響を不安視
「口臭」や「ドライマウス」で歯科医療機関を受診する人は約1割
 パフォーマンス低下を感じる歯の痛み対策、約6割が「歯科医療機関を受診」(59.4%)している。
 口臭対策は「対策グッズを購入」(35.1%)や「やりすごした」(32.3%)。「歯科医療機関を受診」は12.4%。
 口の中の渇き・ドライマウス対策は半数以上の58.4%が「やりすごした」状態で、「歯科医療機関を受診」は12.2%。

【北海道】道産子のぽっちゃり傾向続く 9~11・13歳で全国1位に

文部科学省が27日に発表した2023年度の「学校保健統計調査」では、道産子が“ぽっちゃり傾向”にあることが改めて浮き彫りになった。21、22年度の調査に続き、標準体重より20%以上重い「肥満傾向児」の割合が全年齢(5~17歳の男女)で全国平均を上回っていた。

 23年度の調査は、道内の幼稚園と小中高校の計206か所を対象とし、計1万6626人の身長・体重のデータを集めた。その上で性別と年齢、身長から計算される標準体重と比較したところ、全ての年齢で肥満傾向児の割合が全国平均を上回り、特に9~11歳と13歳は47都道府県で1位に。全国平均を下回ったのは、「6歳の女子」と「14歳の男子」だけだった。

 道産子が肥満傾向にある理由について、道教育委員会は「パソコンやスマートフォンなどを見る時間が長く、運動不足の子どもが多い」と分析。さらに「朝食を毎日食べない」といった食習慣の乱れも一因だとみられるという。

 学校保健統計調査では、身長・体重のほかに虫歯の有無などもチェックされている。今年度の道内の調査対象は計7万4388人で、虫歯がある子どもの割合も5歳以外の全年齢で全国平均を上回っていた。

歯科、食生活改善、母子保健...新潟県民の健康づくりに貢献! 医師や栄養士ら功労者に知事表彰 受賞者名簿掲載

長年にわたり新潟県民の健康づくりに貢献してきた人の功績をたたえる知事表彰の表彰式が11月21日、新潟市中央区で開かれた。新潟県内の歯科医師や栄養士ら9人が受賞し、中村洋心県福祉保健部長から賞状を受け取った。

 表彰は55歳以上で20年以上事業に携わる人が対象。市町村などが推薦し、毎年行われている。

 歯科保健事業で受賞した、いくの歯科医院(新潟市中央区)の幾野博院長(71)は県央地域で歯科衛生士の育成にも関わる。「取り組みを評価してもらいうれしい。元気なうちは続けたい」と語った。

 他の受賞者は次の通り(敬称略)。

 【公衆衛生事業】冨永衞(南魚沼市)佐藤和美(新潟市)

 【母子保健事業】和泉久美子(新潟市)

 【食生活改善事業】中村則子(柏崎市)吉川博行(新潟市)田村宏晃(新潟市)折居千惠子(新潟市)

 【歯科保健事業】葭原明弘(新潟市)

島根県における高齢者の口腔不健康状態が早期介護認定や死亡の発生と関連 ”

島根大学、島根県歯科医師会、国立保健医療科学院の共同研究チームは、島根県内の高齢者
における口腔の不健康状態が早期の介護認定や死亡の発生と関連することを学術誌 The Lancet
Healthy Longevity に発表しました。
日本では、世界的にも先進的な取組として、後期高齢者(75 歳以上の高齢者)を対象に歯科
口腔健康診査を推奨しています。しかし、歯科口腔健康診査による診断結果から、様々な口腔
指標と介護認定や死亡との関連を調べたエビデンスは少ないのが現状です。
そこで、島根県において島根県後期高齢者医療広域連合が島根県歯科医師会と共同して実施
している平成 28 年(2016 年)以降の後期高齢者歯科口腔健康診査の歯科口腔検査データを用
いて介護認定(要介護度 2 以上)または死亡の発生との関係を分析しました。
その結果、口腔指標の不健康状態(歯の数の少なさ、主観的および客観的な咀嚼能力の低
さ、歯周組織の不良、機能的嚥下障害、舌の可動性の低さ、構音障害、口腔の不衛生、未処置
歯、上顎または下顎の義歯不適合)はそれぞれ早期の介護認定や死亡の発生と関連することが
明らかとなりました。
特に、グミを 15 秒間咀嚼して分割数を調べた客観的な咀嚼能力は、上記の口腔指標のなかで
も最も介護認定や死亡の発生に対する影響が大きいことが示されました。島根県における後期
高齢者歯科口腔健康診査が、後期高齢者の健康寿命を予測する有用な手段である可能性が示唆
されました。これにより、定期的に歯科口腔健康診査を受け、口腔の不健康状態を早期に発
見・対策と治療することの重要性が示されました。また、治療を通じて、客観的によく噛める
状態にあるのかを確認することも大切です

口唇口蓋裂:唇や鼻、耳もなく生まれた私 「生きてて良かった」伝える 大阪の小林栄美香さん 悩みを共有、見つけた光

 生まれたときは、唇も鼻も耳もなかった。先天性異常の一つである「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」の女性が、20回以上にわたる手術を乗り越え、当事者や親のサポートに取り組んでいる。偏見や挫折に直面しながらも、生きる意味を見つけた女性は訴える。私たちに産んでごめんねと言わないで――。【芝村侑美】

 口唇口蓋裂は唇や上あご、口の中が割れた状態で生まれる先天性の疾患で、日本人の赤ちゃんのうち500~600人に1人の割合で発生するといわれている。

 大阪市の小林栄美香さん(30)は、生まれた時に重度の口唇口蓋裂が判明した。唇の形成が不十分で生後3カ月で唇を閉じる手術を経験。耳たぶをつくるために骨や皮膚を移植するなど、27歳までに20回以上の手術を受けてきた。カルテにあった乳児期の写真を初めて見た時は「想像以上の姿にびっくりした」と振り返る。

 自分の見た目を意識し始めたのは4歳ごろ。保育園で友だちに容姿をからかわれ、幼心に「空気になろう」と思った。

 思春期は人間関係がうまくいかずに不登校になった。街を歩いていても通り過ぎる人から好奇の目で見られたり、指を差されたりする日々に生きていくのが怖くなった。他人の目線が気になって、マスクが外せなくなった。

 親に心配をかけないように風呂場でシャワーを出しながら泣いた。自傷行為に走ったこともある。「病気の自分の存在を受け止めきれなかった。誰にも弱さを見せられなくて、自分の中だけに抱え込んでしまった」

 殻に閉じこもった小林さんを支えてくれたのは高校時代に出会った友人たちだった。

 入学した通信制の高校にはさまざまな事情を抱えた同級生がいた。「つらいのは私だけじゃない」。思いを共有できる人が近くにいることで、友達のために頑張ろうと前向きになれた。メークを研究するようになると、見た目を気にすることはなくなった。「今思えば、自分自身が一番偏見を持っていた気がします」

 同じ治療を頑張っている当事者や親たちと思いを共有できないか――。9年前に同じ疾患を持つ子の母親に患者会がないことの悩みを打ち明けられたことをきっかけに、大阪市内で交流会を開いた。「見た目の傷で心まで傷つく必要がなくなる社会を目指したい」。20年にはNPO法人「笑みだち会」(メール=info@emidachikai.org)を立ち上げ、代表になった。

 小林さんのもとには、出産したばかりの母親から「どうしたらいいのか分からない」と泣きながら連絡がくるなど、さまざまな状況におかれた当事者や家族から相談が寄せられる。

 患者の心をむしばむのは社会の偏見や無理解だ。小林さんは「多くの人に病気や患者のことを知ってもらうことで、その壁を取り払いたい」と語る。

 口唇口蓋裂の症状はさまざまで、患者も十人十色。それぞれに悩みがあって、人生がある。「自分が発信することで、生きてて良かったということを伝えたい」。暗闇の先に見つけた光を信じている。

誤飲窒息、対応力磨く 出雲のLCが模擬機器を寄贈 島根県立大生、実習で活用

 誤飲で喉を詰まらせた人への処置を学べる医療用シミュレーターが、看護学科がある島根県立大出雲キャンパス(出雲市西林木町)に導入され、学生たちが対応力を磨いている。

 同キャンパスの学生と献血の普及活動に取り組む出雲中央ライオンズクラブ(LC)が、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)をトレーニングする機器6台とともにシミュレーターを寄贈した。窒息を想定した機器はなく、教員が持参した機材などで対応していたが、十分な実習ができなかった。

 シミュレーターは適切な場所を押すと、口から詰め物が出る仕組み。腹部を突き上げ、口から異物を出させる「ハイムリック法」が体験できる。

 学生たちは実習で取り入れており、看護学科4年の花田圭佑さん(22)は「押さえないといけないポイントが分かり、対応に自信がついた」と喜び、寄贈した出雲中央LCの古川篤会長(46)は「実践的な勉強に役立て緊急時の技術を磨いてほしい」と願った。

 厚生労働省の人口動態統計によると、2023年に国内で発生した不慮の事故による死者数のうち、不慮の窒息は3番目に多い8644人で、交通事故の約2・4倍という。今年2月には福岡県の児童が給食のウズラの卵を詰まらせて窒息死する事故が起きた。

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