東京大学医科学研究所 健康医療インテリジェンス分野の佐藤 憲明氏は、『健診コホートにおけるメタゲノム解析』と題して発表を行った。佐藤氏は、腸内細菌叢、口腔細菌叢の解析ツールを開発することで、従来的な菌種の有無や量的な関係に留まらず、代謝機能やゲノムの質的変化も定量的に解析することが可能となっている。
東京大学医科学研究所 健康医療インテリジェンス分野の佐藤 憲明氏は、『健診コホートにおけるメタゲノム解析』と題して発表を行った。佐藤氏は、腸内細菌叢、口腔細菌叢の解析ツールを開発することで、従来的な菌種の有無や量的な関係に留まらず、代謝機能やゲノムの質的変化も定量的に解析することが可能となっている。
金沢大学の高杉敬吾 准教授は、日本初となる純国産CAD/CAM冠製造システムを開発した。独自の螺旋経路生成アルゴリズムと高剛性小型ミリングマシンにより、加工時間を従来の3分の1に短縮した。小型で宅配便の輸送も可能であり、小規模歯科技工所でも導入しやすい。
国内市場は年65~123億円規模と見込まれ、約2万の歯科技工所・3万人の歯科技工士に普及が期待される。通常11千万円規模の機器を200万~300万程度で導入できる点も大きな魅力で、地域格差解消、CAD/CAM冠の納期短縮が見込まれる。
【歯科通信】
山田 宏 参議院議員は、次期診療報酬改定について消費者物価指数と賃金上昇率が現在と類似している1991年の翌年の診療報酬改定がプラス5%だったとして「相応の額の伸びを確保しなくてはいけない。座り込んででも獲得してくる」との意気込みを語った。9月11日に開かれた神奈川県歯科医師連盟評議員会の国政報告で述べたもの。
現在の消費者物価指数が3.3%、人材費上昇が5.2%で1991年時はそれぞれ3.3%、5.7%だったことを比較したもので、必要な財源確保を訴えた。
【歯科通信】
<研究のポイント>
▼転移するがんもあれば転移しないがんもあることは長年の謎であった。本研究では口腔が
ん細胞のそばに潜み、転移を手助けする主要な細胞集団が働くメカニズムを世界で初めて
明らかにした
▼がん細胞に転移を促す分子シグナルを送る現場を捉えた
▼がんの転移を促す際に特有の遺伝子パターンを発見した。将来的に転移リスクを予測する
診断法や転移を促す細胞を標的とした新しい治療薬の開発につながることが期待される
https://doi.org/10.1371/journal.pgen.1011791
【山田宏のデンタルマガジン】
社会保障審議会の医療部会は 4 日、2026 年度に行われる診療報酬改定の基本方針の取りまとめに向けて議論を始め、医療DXを診療報酬で促すのと並行して人員配置の緩和を求める意見が病院団体の委員から相次いだ。 その中で、神野正博委員(全日本病院協会会長)は「国が言う『医療DX』だけでなく、われわれは働き方改革や医療の質(改善)、安全(確保)のためにもDXを導入していかなくてはならない」と述べ、それへのインセンティブとして診療報酬の人員配置の緩和を求めた。伊藤伸一委員(日本医療法人協会会長)は「人員配置基準を緩和していただかないと医療DXを行うことの意味がない」と述べた。
福岡資麿厚生労働相は、8月27日に中央社会保険医療協議会へ「スマートフォンでのマイナ保険証の利用開始に伴う資格確認方法の所要の見直しについて」と題した諮問書を提出。9月19日からスマートフォンでのマイナ保険証の利用が開始されるに伴い、スマートフォンのマイナンバーカードが読み取れずに資格確認ができなかった場合は、患者がその場でマイナポータルにログインして表示された資格情報の画面を提示することで資格確認が行えるようにすることを諮問し、了承された。医療機関は、患者がマイナポータル画面で資格情報を提示すれば資格確認が可能であることを受付に周知する必要がありそうだ。
令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)が厚生労働省から6月26日に発出された。
今回の調査は14,000名余りが対象の拡大調査としての実施であった。また、本調査結果は、令和6〜17年までの健康日本21(第3次)や歯科口腔保健の推進に関する基本的事項(第2次)の最終目標に向けてのベースライン値として設定されており、極めて大きな意味を持つ。今後、令和10年の中間評価、令和14年の最終評価が予定されている。
今回の調査結果ではより正確性を期することから各都道府県の人口規模が反映されるように調整された全国補正値が採用されており、従来から実施してきた歯科疾患実態調査結果との単純比較はできないために注意が必要である。例えば、8020達成者率は令和4年の51.6%から令和6年は61.5%と大きく数字が伸びているが、統計学的な手法が加わっていることを忘れてはならない。ところが、マスコミ報道等では数字だけが独り歩きしている感は否めない。
決してこの2年間に日本の歯科口腔保健の大きな改善がみられたわけではなく、言わば、似て非なるものとの解釈での数字と認識してもらいたいと考えている。
厚生労働省は、8 月 29 日に 2026 年度(令和8年度)予算の概算要求を財務省に提出。一般会計の要求額は、今年度(2025 年度・令和7年度)当初予算から4,865億円増の34兆7,929億円で、過去最大を更新した。高齢化などの伴う年金・医療等の「自然増」は「+0.40兆円」、つまり約4,000億円を見込んでいる。なお、9月3日に財務省が発表した一般会計概算要求の総額は 122兆4,454億円(前年比7兆2,476億円増)。 3年連続で過去最大を更新している。