先端機能性材料学共同研究講座の堺 裕彦 助教、佐々木淳一 准教授、今里 聡教授らの研究グループは、歯髄を守る治療に用いられる材料として、リチウムイオンとストロンチウムイオンを段階的に放出する新しいガラス粒子を開発した。
ガラス粒子は、まずリチウムイオンを速やかに放出して歯髄の炎症を抑え、その後、ストロンチウムイオンをゆっくりと放出することで、歯髄の上に修復象牙質を積極的に形成させるように設計されている。細胞実験では、炎症を起こした歯髄の細胞の機能が回復し、ラットの歯を用いた動物実験では、3日後に歯髄の炎症が抑えられ、28日後には修復象牙質が形成されていることを確認した。このガラスを応用することにより、う蝕治療の選択の幅が広がる可能性がある。
本研究成果は、米国科学誌『Dental Materials』の2026年5月号に掲載された。
【歯科通信】