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歯周病菌が虫歯にも関与か

 歯周病菌の一種が、従来考えられている虫歯のメカニズムを増強していることが分かったと、米ペンシルベニア、ノースカロライナ両大の研究グループが発表した。

 虫歯は、口中の糖を使って虫歯菌(ミュータンス菌)がつくる酸がエナメル質を溶かすのが原因と考えられている。研究グループが3~5歳の子ども計300人の歯垢(しこう)を採取、分析した結果、「セレノモナス属」という一群中の特定の菌が、ミュータンス菌と出合うと強力な膜をつくって保護し、虫歯を加速させていた。この過程は動物実験でも確かめられたという。

 研究者は「効果的な歯磨きなどで保護膜を壊すことが(予防の)一つのアプローチになる」とコメントしている。

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