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深さ5センチの床ずれを「放置」熊本の老人ホームで虐待

熊本県の住宅型有料老人ホームで、入所者6人を病院で受診させないなどの介護放棄や、約20人に対する緊急性のない身体拘束などがあり、市が高齢者虐待防止法に基づき、虐待と認定していたことがわかった。市と県は18日、改めて監査に入った。

 施設は2棟あり、定員は計55人。終末期の高齢者を積極的に受け入れている。市内の株式会社が運営し、訪問看護事業所などを併設している。

 市によると、市と県は今年2月、2度にわたってそれぞれ立ち入り調査と監査をし、市は6月21日付で再発防止策などの報告を7月末までに求める通知を出した。

 市などによると、昨年秋、90代の女性入所者の腰に直径8センチ、深さ5センチの褥瘡(じょくそう)(床ずれ)ができていたが病院の皮膚科を受診させず、家族にも知らせていなかったという。

村内唯一の歯科医・福島さん、新潟大名誉教授に

福島県昭和村に移り住み、村内唯一の歯科医師として奮闘している元新潟大教授(医歯学系)の福島正義さん(65)は、大学での功績が認められ、同大名誉教授に就任した。福島さんは「地域に貢献できるように取り組んでいきたい」と力を込める。

 福島さんは奈良県出身で1982(昭和57)年に新潟大大学院歯学研究科を修了した。同大や付属病院に勤務、歯科医療の発展や後進の育成に取り組んだとして名誉教授に就任した。

 米国や英国に渡り、インディアナ大やマンチェスター大で客員教授や研究員を務めた経歴も持つ。

 新潟大教授を退任した後、「生涯現役でいたい」と昨年4月に一人の歯科医師として働く道を選んだ。歯科医師がいなくなり、村が新たな人材を募集していることを知り移住を決断。過去に村を訪れ、雰囲気が気に入ったことが理由の一つとなった。

 現在は週5日、村国保診療所で、歯科長として村民の口腔(こうくう)衛生の向上に当たっている。

 福島さんは「自分の力で地域にできることを行っていきたい」と力を込める。

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