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ノーベル賞

ボブ・ディラン氏への文学賞の授与が話題になっているノーベル賞。日本人
では東京工業大学の大隅良典栄誉教授が「オートファジーの仕組みの解明」に
よって生理学・医学賞に選ばれました。日本人の受賞は3年連続で25人目(米
国籍を含む)。昨年、一昨年が複数名の受賞だっただけに「今年は一人だけ?」
と贅沢な疑問を感じた人も多かったのではないかと思います。

 もうひとつの大きな表彰の話題は、フランスで最も栄誉ある勲章とされるレ
ジオン・ドヌール勲章をコメディアンで映画監督の北野武氏が受章したことです。
 レジオン・ドヌール勲章はナポレオンが1802年に創設したものですので、
1895年創設されたノーベル賞と比べてはるかに長い歴史があります。
 レジオン・ドヌール勲章は外国人でも、元首、首相、政府の構成員、外交官、
実業家、フランスに来訪した芸術家、その他フランスの利益に貢献した人物に
も授与され、日本人はこれまでにおよそ700人が受章したということです。
 例えば、最高位の「グランクロワ」は皇族の方や初代総理大臣の伊藤博文、
2等の「グラントフィシエ」は元総理大臣の中曽根康弘氏やトヨタ自動車名誉会
長で日本経済団体連合会名誉会長の豊田章一郎氏、3等の「コマンドゥール」は
ソニー創業者の盛田昭夫氏や元東京都知事の舛添要一氏、4等の「オフィシエ」
はトヨタ自動車社長の豊田章男氏や今回の北野武氏、5等の「シュヴァリエ」は
建築家の安藤忠雄氏や宇宙飛行士の向井千秋氏が受章しています。
 北野氏は以前にもフランス芸術文化勲章等を受章しており、いかにフランス
で愛されているかが窺えます。

歯科概算医療費、初の2.8兆円台を評価

日本歯科医師会の堀 憲郎 会長は9月29日、厚生労働省が公表した2015年度の概算医療費動向で、歯科概算医療費が前年度比1.35%増となる2.8兆円だったことについて「2.83兆円で初めて2.8兆円を突破した。超高齢社会の歯科界のあるべき姿に関して、エビデンスをもって国民にアピールしてきたことが理解されてきた」と評価した。

 概算医療費の総額は約41.5兆円で、診療種類別で医科入院16.4兆円(前年度比1.9%増)、医科入院外14.2兆円(3.3%増)、歯科2.8兆円(1.4%増)、調剤7. 9兆円(9.4%増)となった。

 堀 会長は会見で、歯科概算医療費が2.8兆円を超えたことに関して「歯科は01年度から10年間、2.5兆円で横ばいと言わざるを得ない時期が統いた」と振り返り、歯科界全体で危機感を持って必要な対策を取ってきたことが今回の数字に表れたと評価した。 (メディファクス)

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