記事一覧

夫の口臭、気になる妻は8割超 歯科医師会が調査

夫の口臭が気になる妻は8割を超す一方、妻の口臭が気になる夫は6割とする調査結果を日本歯科医師会がまとめた。年齢を重ねるごとに夫は妻の口臭を気にしなくなるが、妻は夫の口臭がずっと気になっているという傾向もみられたという。

 調査は、全国の10~70代の男女計1万人を対象にネットを通じて2月に実施した。既婚者で配偶者の口臭が気になると答えた割合は女性が84%、男性は59%。年代別でみると、男女とも年代が上がるにつれて減る傾向にあるが、最も多い20代では女性87%、男性72%なのに対し、最少の70代では女性77%、男性56%と差が開いた。

 また、恋人の口臭が気になると答えた独身の人は女性58%、男性40%で、配偶者より少なかった。

 自分の口臭が気になった経験があるのは女性85%、男性76%。「口臭のほとんどが歯周病や虫歯などの口の中の病気に原因がある」と知っている人は全体で66%いたものの、「歯科医院に行く」と答えたのは9%にとどまった。

 日本歯科医師会は「女性の方が口臭に敏感なのに加え、男性は口臭の原因になる喫煙や飲酒をする人が多い。気になる人はまずは歯科医を受診し、口内環境を見つめ直すきっかけにしてほしい」としている

歯悪い児童の半数受診せず 背景に貧困、大阪で調査

 大阪府の公立小の歯科検診で約2万4900人の児童が「受診が必要」とされたのに、半数以上がその後受診していなかったことが約190校への調査で分かったと、大阪府歯科保険医協会が23日明らかにした。

 虫歯が十数本あったり歯がぼろぼろになったりしている「口腔(こうくう)崩壊」の児童は89校で確認された。同協会は「背景には貧困や生活習慣、ネグレクト(育児放棄)など、家庭の問題がうかがえる。まずは行政による医療費助成の拡充が必要だ」と指摘している。

 昨年2月、府内の全公立小約千校にアンケートし、192校から回答があった。

 その結果、小学校の歯科検診を2014年に受けた約7万3100人のうち、虫歯や歯周病などで「受診が必要」とされたのは約2万4900人。しかしその後受診したのは約1万2300人(約49%)で、半数以上が受診していなかった。

 小学校からは「一見して歯がない児童がいる」「6年生で既に永久歯が12本虫歯」などの報告のほか、受診できていない児童について「生活が苦しい」「治療費を何とかしてほしい」などの声が寄せられたという。

 同協会は府内の全公立中学・高校を対象とした調査もしており、中学88校、高校39校から回答があり、同様に受診していない生徒は中学で約7割、高校で8割を超えた。

 同協会の担当者は「未回答の学校を含めれば、受診率はもっと低い可能性がある」と話した。

過去ログ