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歯ぐきの質問

Q 20歳の頃からタバコを吸っています。そのせいでしょうか、一部の歯が茶褐色になっているし、歯茎も一部、黒ずんでいるところがあります。きれいにしたいのですが。
  たまに前歯の歯並びが悪いところの歯茎から少しですが出血することがあります。ちなみに、歯磨きはていねいにやっているほうだと思います。

A ご質問の方の場合、歯冠(歯の口腔内に現れている部分)が茶褐色になり、歯茎が黒ずんでいるのは、喫煙の影響が大きいと考えられます。タバコにはタールが含まれています。喫煙は、歯冠においては、粘稠度(粘りけがあって密度の濃いこと)が高いタールが歯面に付着するため茶褐色に着色します。
  喫煙する人なら知っているでしょうが、灰皿にタールがべっとりくっつくことがあります。これがなかなか取れません。それと同じことが歯にも起こります。
  これを取り除くには、歯科医院で歯面研磨機を使ってクリーニングしてもらうことが必要です。また、研磨力が強いヤニ取り専用の歯磨き剤で磨く方法がありますが、これには問題があります。
  と言うのは、日常的に研磨力が強いこの種の歯磨き剤を使って歯を磨くと、歯の表面のエナメル質を磨耗させてしまいます。長期間にわたって使用し続けていると、歯はいちじるしく磨耗してしまい、歯と歯の間がすけてきます。
  ですから、歯にタールが着色したのを取るには、歯科医院で専門的なクリーニングを受けるほうが安全です。定期的に受けるとよいでしょう。
           週刊実話 2009.09.17

あなたは何分、何回磨いてる?今どきの歯磨き事情

歯磨きの平均時間と回数をみると、2008年全体平均は2分56秒で、2005年と比べると39秒も短くなっている。回数のほうでも1日3回、歯を磨いてた人は減っている。これを見ると、3年間で歯を磨く時間と回数が減少したことで日本人の歯に対する意識が低下したようにもみてとれるが、これは電動歯ブラシの普及により効率よく歯磨きができるようになった人が増えたことの影響とも考えられる。
 一方、「自分で購入(使用)している歯ブラシの価格は?」という質問では「200円以上」と答えた人の割合が、3年間で何と2倍以上増加していることがわかった。逆に「200円未満」と答えた人の割合は半減している。
 3年間で歯ブラシの価格が高騰したということは考えにくいが、時間や回数よりも歯磨きの”質”を追及する人や、景気の悪化に伴って安い商品を頻繁に買い替えるのではなく、いいものを長く使おうとする人が増えたことが考えられる。また「歯間クリーナー」を使っている人の割合が年々、上昇傾向にあることもそれを裏づけている。
 2005年の調査では55%、2008年では46.7%となっており、その他の項目でもほぼ数値は減っている。つまり、歯に悩みを持つ人の割合は確実に減っているのだ。
 しかし、その内容をよくみると、2005年にはなかった「歯垢」や「歯石」「舌の汚れ」という悩みが、新たに登場している。3年前の人の歯には歯石がなかった、ということはないので虫歯や歯周病予防の意識が、急速に高まってきたことになる。
           ダイム 2009.11.17

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