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北海道で薬局への不審なクレーム相次ぐ

服薬指導受けずに去り、後から健康被害を訴え
 札幌市内で10月25日以降、医療用の非処方せん薬の零売を巡り薬局への不審なクレーム事例が相次いでいるとして、北海道薬剤師会はこのほど、会員薬局に注意を喚起する文書をファクスで配布した。

 クレーム事例の内容は、以下のようなもの。まず女性が来局してメフェナム酸(商品名:ポンタールほか)を購入するが、旅行中で時間がないという理由から服薬指導や情報提供を受けずに薬局を去る。そして翌日以降、妊婦が服用してはいけない薬なのに情報提供がなかったと電話でクレームを付け、場合によっては金品を要求する。その際、連絡先を明らかにせず、電話口で男女が入れ替わって話をするのが特徴だという。

 こうした事態を受けて道薬では、札幌薬剤師会が緊急配布した文書を引用する形で、非処方せん薬の零売時にも薬歴作成や適正使用への配慮が必要だと指摘。(1)店頭販売できる薬とできない薬の明確な区別(2)患者氏名や連絡先の確認・記録(3)基礎疾患、アレルギー、副作用歴の聴取(4)文書による情報提供(5)必要に応じた受診勧奨(6)金品の要求にその場で安易に応じないこと──を会員に求めている。

肥満による死亡リスク予測、BMIだけでは不十分

肥満と死亡リスクの関係を調べた研究の多くは、全身性肥満の指標であるBMIを用いている。独栄養研究所のTobias Pischon氏らは、欧州人を対象とする研究で、腹部肥満の指標である腹囲またはウエスト/ヒップ比をBMIと共に用いると、特に低BMI群の死亡リスクの予測精度が向上することを明らかにした。詳細は、NEJM誌2008年11月13日号に報告された。

「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」内閣府

内閣府が発表しました「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」によりま
すと国産品と輸入品の選択では「国産品」と「どちらかというと国産品」を合わ
せた回答が89.0%であり、平成12年調査の81.9%より増加しました。
 一方、「特にこだわらない」と答えた者の割合は10.1%で前回よりも減少しま
した。
 国産品を選択するとした人の食品選択基準でもっとも多かったのは「安全性」
で89.1%、ついで「品質」56.7%、「新鮮さ」の51.6%でした。
 一方、食料自給率は、カロリーベースで約40%となっていますが、このことに
ついては、79.2%の人が「低い」と考えており、「高めるべき」との人の割合が
93.2%となっていました。
 また、食料自給率向上のための行動では「ごはんを中心とした日本型食生活を
心がける」が77.6%、「買い物や外食時に国産食材を積極的に選ぶ」が41.4%、
「米を原料とするパンや麺などの米粉製品を積極的に選ぶ」が24.9%でした。
 この調査は食料・農業・農村の役割についての国民の意識を把握し、今後の施
策の参考とすることを目的としたもので9月、全国の成人男女5,000人を対象に行
い有効回答率は62.9%でした。

ビタミンE、Cに中高年男性の心血管疾患の予防効果なし

中高年男性がビタミンEとCを長期的に摂取しても、心血管イベントの抑制効果はない――。そんな無作為化試験の結果が、米Brigham and Women's HospitalのHoward D. Sesso氏らにより、JAMA誌2008年11月12日号に報告された。ビタミンEについては、長期的な摂取により出血性脳卒中リスクが1.74倍になることも明らかになった。
原題は「Vitamins E and C in the prevention of Cardiovascular Disease in Men」、概要は、こちらで閲覧できる。

インフルエンザは何日で家族にうつる?②

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一般にインフルエンザは、感染から発症までに1~3日ほどの潜伏期間があると言われていますから、1人目が発症したときにすぐに家族内での感染が起きているとすれば、受診間隔2~3日で話は合います1週間を過ぎているものは、家族内感染ではなく外から持ち込んだものや、子供→母親→父親といった形で順番に感染したので最初の感染から時間が経っているものを含んでいるものと考えられます。
家族内の最初の患者が大人だと、2~3日目のピークが高くなる、つまり発症(受診)までの期間が短いケースが増える傾向にあるようです。つまり、大人から始まったインフルエンザは、一気に家庭内に蔓延しやすそのメカニズムはよく分かりませんが、最初の患者が母親の場合、家事や子供の世話をしなければならないので床に伏せっていることはできず、すぐに父親や子供に病気がうつってしまうということかもしれません。でも大人でも父親の場合には、仕事を休んで家で寝込んでいることが多そうですから、学校を休んで寝ている子供と“感染源”としてのプロフィールに大差はないような気もします。
一方、実数で見ると、大人を起点とした家族内感染は全体の15%(n=777)ほどしかなく、子供を起点とするものの方が圧倒的に多くなっています。学校で集団感染しやすいといったことが主な理由かとは思いますが、まさかお父さんは、インフルエンザにかかっても出勤してしまっていて、家族内感染の原因になっていないということなのでしょうか。

ビタミンE、ビタミンCを摂取し続けても心血管イベントを予防できず

ビタミンEもしくはビタミンCを摂取し続けても、心血管イベントの予防効果は
認められないことが分かった。50歳以上の1万人余の男性を対象に10年間にわた
って介入したPhysicians' Health Study II試験の成果で、Brigham and Women's
Hospital(米、ボストン)のHoward D. Sesso氏(写真)らが11月9日、ニュー
オーリンズで開催されている米国心臓協会・学術集会(AHA2008)で発表した。

インフルエンザは何日で家族にうつる?①

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この数年では最大の流行といわれた2004-2005年のシーズンは、やはり患者数が突出しています。また、2005-06年と2006-07年のシーズンを比べると、流行の規模は同程度ですが、2006-07シーズンの方が流行のピークが遅いことが分かります。こうした傾向は、国立感染症研究所などが発表している公のデータと概ね一致しています。
入院外(外来)のレセプトを、すべて家族(世帯)単位にまとめます。そして、インフルエンザのシーズンを11月~翌年3月として、同一世帯の中でシーズン最初にインフルエンザで医療機関を受診した人を特定します。その診療開始日と、ほかの家族構成員がインフルエンザで診察を受けた日との間隔を測定しました。

 これで分かるのは、家庭内の誰かがインフルエンザで医療機関を受診したら、家族で次にかかった人は何日後に受診するのか、です。つまり、おおざっぱにいえば「インフルエンザは何日で家族にうつるか」が分かるはずです。
症研究所などが発表している公のデータと概ね一致しています

足が長い人は変形性膝関節症にご用心

脛長を示す膝の高さが高い、あるいは身長に占める膝高比が大きいほど、変形性膝関節症の有症率が高く、既に発症している場合は増悪しやすい傾向があることが確認された。変形性膝関節症のハイリスク者を対象とした観察研究「MOST」のサブスタディの成果で、米ボストン大学医学校臨床疫学講座准教授のJingbo Niu氏らが、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)のポスターセッションで10月26日に発表した。
お互いに気をつけましょう!

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