記事一覧

死亡率、最も低いのは男女とも長野県 「病気予防に熱心」が要因 厚労省が年齢調整し算出

厚生労働省は1日、人口10万人当たりの年間死亡者数を表す都道府県別の年齢調整死亡率(10年)を算出し、男女とも長野が最も低かったと発表した。5年ごとに実施され、長野は男性が90年以降5回連続で最も低く、女性は前回05年調査で全国2番目に低かった。

 死亡率(単位は人)が低いのは、男性が長野477・3▽滋賀496・4▽福井499・9の順。女性は長野248・8▽新潟254・6▽島根254・7。逆に高いのは、男性が青森662・4▽秋田613・5▽岩手590・1。女性は青森304・3▽栃木295・7▽和歌山294・5――と続いた。

 年齢調整死亡率は、年齢構成の異なる地域間で病気などによる死亡状況を比較するため、統計上の処理を行い年齢構成をそろえた場合の死亡数を表す。

 長野の死亡率が低い理由を、同省は「保健師らによる食生活の改善運動や病気の予防対策に熱心に取り組んでいるためでは」と指摘。東北地方で高い地域が目立つのは「塩分摂取量などの食生活や喫煙といった生活習慣などの要因が考えられる」としている。

人口自然減、最大の20万4千人- 厚労省推計、震災の影響も

2011年1年間の出生数と死亡数の差である人口の「自然増減数」はマイナス20万4000人で、現在の手法で統計を取り始めた1947年以降で最大の減少幅を4年連続で更新したことが、厚生労働省の「人口動態統計の年間推計」で分かった。自然減は5年連続で、減少幅は前年(マイナス12万5708人)から7万8000人拡大した。

 厚労省の担当者は、「高齢化に加え、多数の死者が出た東日本大震災の影響もある」としている。

 出生数は前年から1万4000人減の105万7000人で最少、死亡数は6万4000人増の126万1000人で最多だった。
 3大死因の死亡数は、悪性新生物(がん)が35万8000人、心疾患が19万8000人、脳血管疾患が12万6000人と推計されている。

免疫力を上げるオススメの入浴法

(1)入浴前にコップ1杯の水を飲む。血行がよりよくなります

(2)40度くらいのぬるめのお湯に、カモミールやラベンダーなどのアロマオ
   イルを2~3滴入れる。香りがリラクゼーション効果を高めます

(3)10分ほど浸かって体を芯から温めます

 体の冷えは、免疫力を下げる原因のひとつ。香りを楽しみながらじっくり体を
温めましょう。

おいしい食事の大切さ=當瀬規嗣 真健康論

毎日の食事をきちんと取ることは、健康で暮らしていくための必要最低限の条件です。食事をきちんと取るためには、食事がおいしくなければなりません。おいしい食事とは、もちろん味が良いことです。

 味を識別するしくみを味覚といい、食物の成分に反応して、それが「食べるべきもの」であるか、「食べるのは避けるべきもの」なのかを判別します。舌の表面やのどの奥には、食べ物の成分に反応して味を識別する味蕾(みらい)と呼ばれる器官が並んでいます。これによって識別される味は甘み、塩味、うまみ、酸味、苦みの5種類と考えられます。

 このうち、甘みは3大栄養素である糖分、アミノ酸、脂肪から感じ取られる感覚です。また、うまみは主にアミノ酸から感じ取られるものです。塩味はこれまた体に必要なナトリウム(いわゆる塩分)やカリウムなどの電解質から感じ取られる感覚です。この三つの味は、体に必要なものを判別するためのものなのです。ですから人はこの三つの味を好みます。

 一方、酸味は食べ物が酸性となって感じます。酸っぱいものは、腐敗を意味するので、本来は警告の味です。苦みはお焦げや薬草などの味で、本来は「毒物」を示唆する味でした。なので、人は酸味と苦みを避ける傾向があります。

 論より証拠、赤ちゃんに酸っぱいものや苦いものを与えると、顔をしかめ拒絶します。ところが、大人になると酸味や苦みに慣れてきて、むしろそれを好むようになります。苦いコーヒーを飲んで「うまい」とつぶやくのです。

 甘い食べ物だからといって必ずしもおいしいとは限らないことは十分ご承知でしょう。これらのことは、味覚が五つの味の組み合わせだけで形作られるものではなく、その人の経験や感情などが強く影響するということを示しています。

 つまり「おいしさ」は、五つの味の判定を総合して、さらに記憶や経験、その時の体調などが影響した結果、感じ取られるものなのです。おいしさを感じられると、栄養素が来たと体が判定して消化吸収も盛んになります。単に三度の食事をするだけでなく、食事をおいしく食べられるということが、健康の基本です。
毎日新聞社 12月4日(日)

お酒と薬 漬け込んで成分抽出

適度な飲酒は健康に良いと考える人が多いですね。お酒の効用として、緊張をとること、血液循環をよくすることなどが思いつきます。お酒に薬草の有効成分が溶け出すのは、ずばりアルコールのおかげです。これは化学でアルコール抽出と呼ばれる方法です。薬草の有効成分は水に溶けにくい性質を持つものが多く、水に浸しただけでは抽出できません。でも、アルコールには溶けるので、お酒に漬けると有効成分が抽出できるのです。実は、香りのデイ分もアルコール抽出しやすいのです。日本で言えば、梅酒、果実酒など、まむし酒というものもありますね。西洋ではリキュールです。カクテルの材料になるリキュールは、薬効を狙って、ハーブをお酒に漬け込んで作られたものが多いのです。
            2011.10.26 北海道新聞

ショウガのこと 冷え解消は体内から

身近で血液循環を改善して体を温める効果があるものにショウガがあります。ショウガは漢方で生薬としても使われるぐらいハッキリとした血液循環改善作用が認められています。血液循環が改善すると、体が温まって新陳代謝が活発になり、汗をかくくらいです。また、胃腸の運動が正常化するので、食欲不振や便秘を解消し、吐き気も止めてしまう効果があります。消化吸収が進むとそれだけで体に熱が生じるので、体の中から温めることができます。
                2011.10.12 北海道新聞

出っ腹、ビールのせいじゃない…過食と運動不足

中高年男性にみられるぽっこりと出た「ビール腹」は、ビールを飲む量とは関係ないことが、滋賀医科大の上島弘嗣・特任教授らの調査でわかった。

 ビールをよく飲む中高年の男性と、そうでない人を比べても、腹囲に差はみられなかった。13日から名古屋市で開かれるアルコール・薬物依存関連学会合同学術総会で発表する。

 同大学などのグループは2005-08年、無作為で抽出した滋賀県草津市内の40-70歳代の男性1095人に面談し、飲酒量や腹囲などを調べた。アルコールの総摂取量のうち、ビールが30%を超える「ビール党」(166人)の腹囲は平均85・3センチだったのに対し、日本酒などほかの酒を主に飲んだり、飲酒しなかったりする「非ビール党」(924人)は85・5センチで、0・2センチ大きかった。腹囲85センチ以上は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の基準に該当する。

 年代別に見ると、50-60歳代ではビール党の腹囲が上回ったが、差は0・3-0・8センチしかなく、40歳代と70歳代では非ビール党が0・3-1・8センチ大きかった。日本酒などを含む飲酒の総量も、統計的に計算すると、腹囲とはあまり関係なかった。同グループでは、食べ過ぎと運動不足が「ビール腹」の原因とみる。
2011年10月12日 提供:読売新聞

緊張への対処 当たり前と開き直って

人はいろいろな場面で必ず緊張します。これは、生物としての正当な反応です。デンデン虫をつつくと角も頭も引っ込みます。ヘビににらまれたカエルは動けません。ネコをいじめると毛を逆立てます。すべて生き物として生存をかけた反射です。緊張は精神よりはるかに基本的なしくみで成り立っています。精神がないデンデン虫のように・・・。緊張は植物を含めて、およそ生物に備わっている基本的な反応です。緊張しないと思っている人は、緊張を無視しているだけです。緊張しないように事前に対処するのは、無駄なことです。人は緊張するのが当たり前なのです。緊張に対する人の反応を説明するストレス学説では、緊張してドキドキする時期を警告反応期といいます。実は、これは短時間で終わります。少しだけ時間がたてば緊張は抜けるのです。この時期を対抗期といいます。生物が体の反応で緊張を乗り越えようとするからです。緊張しないと思っている人は、警告反応期に当惑して混乱するのです。緊張すると開き直って、緊張した後に何をするかが大事なのですね。
                2011.10.5

過去ログ