CAD/CAM冠用材料の生産を従来の2倍に増強。
産業ガス大手エア・ウォーターのグループ企業で、CAD/CAMを中心としたデジタル機材と自社製造の歯科用機材を販売する『デンケン・ハイデンタル』。歯科治療のデジタル化が進み、CAD/CAM冠の需要が高まる中、同社は2017年に小臼歯向けの高精度なハイブリッドレジンのブロック材を開発。
CAD/CAM冠用材料の生産を従来の2倍に増強。
産業ガス大手エア・ウォーターのグループ企業で、CAD/CAMを中心としたデジタル機材と自社製造の歯科用機材を販売する『デンケン・ハイデンタル』。歯科治療のデジタル化が進み、CAD/CAM冠の需要が高まる中、同社は2017年に小臼歯向けの高精度なハイブリッドレジンのブロック材を開発。
歯周病原細菌の一つ「アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス菌」が食道がんのリスクファクターとなる。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科、臨床腫瘍学分野の三宅 智 教授と川崎万知子 大学院生、歯周病学分野の池田裕一 助教らの研究グループが江戸川病院、総合南東北病院オーラルペリオセンターとの共同研究で特定した。
食道がんは、早期診断が困難で浸潤や転移の頻度が高く、生存率が低いと言われている。同研究成果は国際科学誌『Cancer』オンライン版(11月6日)で発表された。
(日本歯科新聞)
順天堂大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科学の池田勝久 教授の研究グループは12月2日、スカラと共同で、新型コロナウイルス感染症など上気道感染症で口腔・咽頭の映像による感染の早期診断を目的にした検査機器を開発したと発表した。
小型で携帯可能な撮影機器を用い、外光がない口腔内の血管の映像を得ることができる。ウイルス感染による血管変化を確認し、PCR法などよりも早く感染を検出できる可能性がある。今後、国内外の医療機関や自治体と協力して、同機器で撮影した映像を収集していく構え。
(病院新聞.com他)
日本歯科医師会は、根面う蝕の危険性と予防法を伝える新作動画『放っておくとたいへん!歯の根のむし歯』を、ホームページ内の「日歯8020テレビ」で公開した。「日歯8020テレビ」は、歯と口の健康の重要性を啓発する動画番組を掲載するもの。今回は放っておくと複数の歯の喪失原因となるだけでなく、全身疾患に関連する歯周病も引き起こし、要介護に至る危険性もある「根面う蝕」に焦点を当てた。
愛知学院大学歯学部 保存修復学講座 特殊診療科の冨士谷盛興 教授が監修した動画では、「食後5分以内のうがい」や「二段階磨き」により、効果的な根面う蝕の予防につながると紹介している。
(歯科通信)
歯周病菌など一部の口内細菌が、食道がんの発症に関わる可能性があるとの研究結果を、東京医科歯科大学などのグループが国際医学誌で発表した。食道がん患者の口内から、特定の歯周病菌が高い割合で確認されたのは初めてという。
がんと細菌の関わりについては、胃や食道などの消化管のがん組織から、一部の口内細菌が見つかったとの報告がある。研究グループは、同大学病院の消化器外科に入院する食道がん患者61人と、がん以外の患者62人から、それぞれの唾液と奥歯の歯垢しこうを採取。歯周病菌など7種類の口内細菌の有無や量を調べた。
その結果、食道がん患者の4分の1にあたる16人の歯垢から、若い歯周病患者に見つかりやすい「A・アクチノミセテムコミタンス菌」が検出された。がん以外の患者で見つかったのは1人だけだった。また、食道がん患者の唾液からは、この細菌と、歯茎の炎症や腫れの原因となる口内細菌の検出量が多かった。
食道がんのリスクを高める要因として、飲酒や喫煙などの生活習慣が知られている。研究グループの池田裕一助教は「今回見つかった細菌が、食道がんの発症にどう関わるのか、メカニズムを調べたい」と話す。
花田信弘・鶴見大教授(口腔衛生学)の話「日本国内の歯周病患者にはあまり多くない菌だが、それが食道がん患者から高い割合で見つかった結果は興味深い」
「後期高齢者の窓口負担割合の在り方等」の議論において、日本歯科医師会常務理事の林 正純 委員は、財政論ありきの給付と負担の見直しの議論は、国民の将来への不安が募ると指摘し、若い世代も含めた国民全ての安心と納得が得られる医療と介護のあり方を示す議論が重要と述べた。
今回負担割合が2割に上がるため、受診控えが懸念されることからも、慎重な検討が必要と述べた。さらに、民間企業が実施したアンケートでもコロナ感染拡大を受けて受診控えを示す回答が67%に上り、この事からも疾病の重症化や健康被害をもたらすことが危惧されると指摘し、コロナ禍において一層の慎重な議論を求めた。
(日本歯科医師会 プレスリリース)
日本医療機能評価機構が医療従事者を対象とした「新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度」を創設した。
新型コロナウイルス感染症の罹患により労災認定され、休業4日経過した場合に一時金20万円、死亡した場合に500万円を支給する。11月18日、日本歯科医師会の都道府県歯会専務理事連絡協議会で柳川忠廣 副会長が報告した。補償期間は1年間で、年間保険料は歯科医師と歯科衛生士・歯科技工士は500円、歯科助手や事務職などは1,000円。
(歯科通信)
詳細: http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/shien/pamphlet.pdf
AIモデルの社会実装により、口腔がんを含む口腔粘膜疾患の早期発見に活用しようとする動きが加速している。大阪大学大学院歯学研究科の平岡慎一郎 助教らが進めてきた研究に、リアルタイム画像処理に特化したGPUを専門とするNVIDIAが加わり、AIモデルの精度の向上や診断の高速化などを目指す。
平岡助教は「口腔粘膜疾患の領域で、このような高精度のAIモデルは前例がなく、社会実装により、世界中の口腔粘膜疾患の早期発見、早期診断への貢献が期待できる」と述べている。
(日本歯科新聞社)