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「国民皆歯科健診」実現議連が総会

「『国民皆歯科健診』で健やかな人生100年時代を実現する議員連盟」の総会が16日開催された。

 開会の挨拶で古谷会長は「健康寿命を長くして、結果として社会保障費をできるだけ合理的に抑えていくことができるということで、議員連盟を発足する前に、1年あまり勉強会を重ねてきた。論理的、医学的に検証し、間違いないとの結論に至った」と経緯を説明。
 国民皆歯科健診の実現については「大勢の議員の力がないとできない。歯科医師のためでなく、国民のために行うこと」と協力を求めた。

 日歯連盟の高橋会長は講演で、口腔の健康が全身の健康、医療費の抑制に貢献できる点などを強調。国民皆歯科健診を実現するために、議員立法によって法制化されることを期待していると訴えた。

コロナ感染者の病状重篤化と歯周病の関連性

2020年2月から7月の間に、カタール国の全国電子健康記録を使用して実施された調査研究です。対象者は、重度のCOVID-19合併症(死亡、ICU入室、または人工呼吸補助)を伴う患者で、
対照群は、重大な合併症を伴わずに退院したCOVID-19患者です。
調査対象全ての患者について、同じデータベースの歯科用X線写真を使用して
①健全者:歯根の1/3以下の吸収、
②歯周病患者:歯根の1/3以上の吸収、に分けて分析されました。
調査は568人に行われ、歯周病患者は健全者に比べ、新型コロナウイルス感染症による死亡リスクが「8.81倍」、集中治療室を要するケースが「3.54倍」、人工呼吸器などの補助を必要とするケースが「4.57倍」でした。これらの数字は、新型コロナウイルス感染症以外の要因、例えば喫煙習慣やがんなどの要因を除いて解析された結果です。さらに、歯周炎のCOVID-19患者は、白血球レベル、D-ダイマー、C反応性タンパク質などの疾患転帰の悪化に関連するバイオマーカーのレベルの上昇を示した。

3回目の接種、8カ月後検討 厚労省、17日に提案

 新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種について、厚生労働省が、2回目の接種が終わってから8カ月後の実施を軸に検討していることが16日、分かった。17日のワクチン分科会で専門家に提案して、意見を聞く方針。政府は11月初めごろまでに希望する人への2回接種の完了を目指しており、3回目を実施するならその後になる見通し。 【表】3回目接種開始または予定している主な国 政府、本格的な議論へ

 海外では先行して追加接種が始まっており、イスラエルは2回目接種から少なくとも5カ月後、米国は8カ月後という方針を示している。日本では、海外の動向や発表されているデータを基に、追加接種の対象者や順番、現場の体制なども決めていく。

高齢者も運動で筋肉量を増やそう

フレイルやサルコペニアは筋肉が減っていく、または筋肉のパフォーマンスが落ちている病態。その予防・改善にはタンパク質摂取と合わせて「運動」が重要です。運動には大きく分けて、散歩などの有酸素運動、筋肉に負荷をかける動作を繰り返し行うレジスタンス運動(筋トレ)、ストレッチング・体操がありますが、高齢者には難しいと思われがちな筋トレも、階段昇降や椅子立ち上がりなど工夫の仕方によっては十分実施が可能です。
 中でもおすすめは、腰を落とした四股(しこ)の姿勢。下半身(大腿部・臀部)の大きい筋肉と体幹のバランスを鍛えることができて転倒予防につながります。運動習慣は生活習慣病にも効果的です。

予防効果をアップするために洗口液を用いる。

①ブラッシングとの併用を
あらゆるメーカーの全ての洗口液は予防を目的とします。バイオフィルム(細菌が固まってコロニーを形成している)を破壊することはありません。洗口液は、プロフェッショナルケア後の良好な状態をなるべく長く維持するための予防ツールであり、蓄積したバイオフィルムを殺菌するためのものではありません。また、歯肉縁上(見えるところ)をコントロールするためのツールであり、歯肉縁下(歯と接した歯肉の内側で見えないところ)プラークの抑制をするものではありません。洗口液の有効成分が口腔内にとどまることで、プラーク付着抑制効果と歯肉炎予防効果が得られます。ブラッシングの後や就寝前に活用することで、より高い予防効果が期待できます。
②アルコール含有に注意
高齢者患者さんの多くに口腔乾燥の症状た見受けられ、口腔粘膜が弱っているケースが少なくありません。また、一般的な洗口液には、患者さんの口腔粘膜を刺激するアルコールが含まれている場合が多いので、使用には注意が必要です。

ブラッシングの際の歯磨剤の必要性

歯磨剤(歯磨き粉)の役割は、あくまで歯ブラシの補助です。あまりつけすぎるとスッキリ感が先行して磨けていなくても磨けた気になりますので注意してください。つけるのならほんの少量で大丈夫です。歯磨剤の中には薬効、歯質強化(フッ化物入り)、知覚過敏対応などブラッシングだけでは得られない効果もあるので、正しい使いかたで使用することが大切です。

ブラッシングは大切です。

 ブラッシングの役割は、虫歯や歯周病予防だけではありません。
 他にも
①味覚が鈍くなることを防ぐ
②唾液腺に刺激を与え自浄作用を高める
③ブラッシング動作によるリハビリテーション効果を期待でき  
    る
④食欲の亢進が期待できる

虫歯を作らせない食事指導について③

よくあるケース
①就寝直前にデザートを食べる
睡眠中は唾液分泌量が減少するので、酸が停滞し、pHが低い状態が長く続きます。例えばデザートは、夕食後すぐに食べるようにするなど、就寝直前の飲食をさけるようなアドバイスが必要です。
②スポーツドリンクや炭酸水をよく飲む
スポーツドリンクのpHは3.0~5.0、炭酸水もpH5.5以下と言われ、フレーバー付きのものは、さらに低いpHを示します。また、ボトル1本を1回で飲み切るより、1本を10回に分けて飲む方が、虫歯リスクが格段に上がるので注意しましょう。

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