歯や口の中の調子が気になるが、忙しくてほったらかしの人も多いはず。でも口内のケアをおろそかにすると、歯を失って食生活が不便になるばかりか、全身の健康に悪影響を及ぼす恐れもある。
「口の中をきれいに保つには、家庭での正しい手入れ法を知っておくと同時に、かかりつけの歯科医を見つけておくことが大切です。」「相性のよしあしもあります。自分に合ったかかりつけ歯科医を見つけてほしい。」
読売新聞 2008.4.9
歯や口の中の調子が気になるが、忙しくてほったらかしの人も多いはず。でも口内のケアをおろそかにすると、歯を失って食生活が不便になるばかりか、全身の健康に悪影響を及ぼす恐れもある。
「口の中をきれいに保つには、家庭での正しい手入れ法を知っておくと同時に、かかりつけの歯科医を見つけておくことが大切です。」「相性のよしあしもあります。自分に合ったかかりつけ歯科医を見つけてほしい。」
読売新聞 2008.4.9
生活習慣病が急増して、この数年問題視されているのは、メタボリックシンドロームです。内臓に脂肪がたまり過ぎている上に、血清脂質、血圧、血糖値の値の異常が2つ以上重なった状態で、動脈硬化の発症、進行を相乗的に速め、心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になります。
歯周病と特に関係が深いのは糖尿病です。糖尿病があると唾液の分泌が抑制され歯周病菌が増殖したり、免疫機能や組織修復力が低下して、歯周病が発症、進行しやすくなります。また、歯周病は肥満が進むほど発症しやすいという報告もあるます。他にも歯周病は心臓病、肺炎、早産や未熟児出産との関係も指摘されるようになっています。
メタボリックシンドロームに対する運動の効果
①高脂血症に対する運動の効果
中性脂肪:総コレステロールの減少はわずかでも中性脂肪は、有意に減少するHDL-コレステロール(動脈硬化進行抑制作用):さほどの運動量は必要とせず増加させることが可能
②脂質代謝異常に対する運動の効果
長期間の有酸素運動は、脂質代謝異常改善を導いている
③好ましい運動処方
運動の種類:無酸素的運動では、非運動トレーニング群と差を認めなかった。ジョギング、テニスおよび水泳愛好家において好ましい効果が認められたが、ゴルフ愛好家においては全く認められなかった。
運動強度:最大能力の50%前後の運動強度を選択することが望ましい
運動時間:30分間連続するような運動が必要。厚労省が推奨している平均的な一般日本人男性に必要な1日運動消費カロリー量はおよそ300kcal.運動強度が50%前後であれば、運動時間は、30~60分間に相当する。
運動の頻度:1日/週の運動実施頻度で現状維持、2日/週以上の頻度で効果が蓄積される。5日以上運動を実施しない日が続くと、前回の効果は消失する。整形外科的障害の危険性は、頻度が5日/週以上になると急激に危険性は増加した。
日本歯科医師会雑誌 2008.4
厚生労働科学研究で、8020運動と健康のい関係を調べることとなり、内閣府が主催した新健康フロンティア戦略会議の分科会では「歯の健康力」の意義について健康戦略の一つとして取り入れられた。
歯・口腔の健康づくりが対象とする臓器は
①口腔機能訓練(障害を受けた脳)
リハビリテーションの場合、歯科治療は機能訓練を進める環境を整える手段であり、摂食、言語を担う脳の障害を改善する機能回復訓練が治療目的になる
②健康づくり(栄養器)
機能維持、回復を通して栄養改善に貢献する
③感染防御(循環器、消化器、呼吸器)
歯の表面に棲息する微生物、特にグラム陰性細菌の内毒素は、循環器、消化器、呼吸器への悪影響を及ぼす
④8020(顎骨)
顎骨の骨吸収と歯の有無は強く関係している。
(唾液をだすもの)
硬いもので唾液分泌を促す:するめ、さきいか
食物繊維が歯の表面を浄化:ナッツ、ドライフルーツ
むし歯の原因の酸を抑える:キシリトールガム
(口の中をキレイにするもの)
歯の表面に潤いを与え、代謝もアップ:ミネラルウォーター
口内を潤し、イライラも防止 :ハーブティー
歯みがきフルーツの代表格 :リンゴ
乳酸菌が口の中の雑菌を撃退 :ヨーグルト
抗菌作用で口の中を清潔 :はちみつ
(歯ぐきを元気にするもの)
歯ぐきのくすみをとり透明感を与える:ビタミンC
歯ぐきにみずみずしさを与えて若々しく:コラーゲン
(参考)
黄ばみやすい食事
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレート
貝原益軒翁は、「養生訓」で「牙歯動かず。老いてもおちず。虫くはず」といっているが、益軒流は、熱湯で目を洗い温め、鼻の中を清めて、温湯で口をすすぐ。次に塩で歯と歯ぐきをすり磨き、温湯を含んで口中を20~30回すすぐ。その塩湯をこして目を洗い、別の湯で目と口をすすいで完了。
塩には、歯ぐきの引き締め作用はあるものの、薬理効果は期待できないようだ。とはいえ、歯磨き粉では口が泡だらけになり、かえってきちんと磨けない。まずは空ブラシで丁寧に磨き、爽快感や美白効果を得たければ少し足すのが現代流だ。
文藝春秋
健康な歯がむし歯になるのは、口の中の酸が歯を溶かすためです。これを歯科の用語で「脱灰(だっかい)」といいます。食事を摂るたびに脱灰はおこりますから、私たちの歯は常にむし歯の危険にさらされているということです。
さて、食事のたびに脱灰が起きているのに、実際は100パーセントむし歯になるわけではありません。じつは口の中では、唾液の働きにより、溶けた歯を元に戻していたのです。これを歯科の用語で「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。
食事のたびにくり返される脱灰と再石灰化、それは口の中で毎日つづく連続ドラマのようなものです。このとき、脱灰する割合のほうが大きい状態が長くつづくと、ドラマは悲しい結末になってしまいます。つまり、むし歯になるということです。
脱灰を引き起こす酸は、食物中の糖がむし歯菌により分解されてできた歯垢の下でつくられます。ですから、常にハッピーエンドのドラマを望むのであれば、食後や就寝前にしっかり歯磨きをして、口の中に菌の温床となるベタベタの歯垢を残さないようにすればいいのです。とくに、歯と歯茎の境、歯と歯の間、奥歯の溝など、歯垢のたまりやすいところを集中的に清掃するとよいでしょう。
あなたはたばこを吸われますか? 吸わないですか? 日本看護協会の調査(2001年)では、ナースの4人に1人が喫煙者であると報告しています。ちょっと喫煙率が高い気もしますが、やはりストレスが多い仕事だからでしょうか。
さて、たばこの害を今さらご説明するまでもありませんが、たばこは歯や歯肉など口に与える影響も少なくありません。おもな影響は以下のとおりです。
【たばこが口に与える影響】
・歯周病(歯の周囲の歯肉や骨などの組織に関わる病気)にかかりやすくなります。
・口臭の原因になります。
・歯の着色の原因になります。
・味覚が低下することがあります。
・免疫力が低下します。
上記のなかでも、歯周病への影響はとくに気をつける必要があります。ニコチンは血管を収縮させ出血しにくくさせるため、歯肉に炎症が起きても気づくのが遅くなりがちです。とくにヘビースモーカーはたばこを吸わない人と比べ、ひどい歯周炎になる確率が5~7倍も高いといわれています。また、たばこは免疫力を下げるため、治癒もしにくくなります。
対策としては禁煙するのが一番ですが、それが難しいのも現実。そんな方は、適切なブラッシングを心がけるとともに、定期的に歯医者さんで検診を受けることをおすすめします。喫煙者に限りませんが、歯周病は悪くなる前に予防および治療するのが鉄則です。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科衛生士が専用の器具を用いてバイオフィルムを取りのぞくクリーニング法です。予防歯科に熱心な歯医者さんで受けることができます。定期的にPMTCを受けることで、虫歯や歯周病にかかる確率をグンと減らせます。
≫ PMTCについてもっとくわしく知りたい。http://www.oralcare.co.jp/procare/pmtc-m.html?code=999999