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「いつまでも口から食べようシンポジウム」

去る2月23日(土)、北海道大学学術交流会館において「いつまでも口から食べようシンポジウム」を開催しました。
このシンポジウムは「いつまでも口から食べよう」をテーマに、保健や医療、福祉に携わる様々な職種の経験と知恵を皆さまにお伝えすべく道内各地で開催しており、今回で6回目を迎えました。今回は、食を生産する立場、調理する立場、そして食生活を支援する医師、歯科医師の4人によるシンポジウム講演を柱に企画いたしました。
◆北海道医師会 副会長 畑 俊 一 先生による「摂食嚥下障害と北海道における実態調査」と題し摂食・嚥下障害の診断方法・予防・治療・さまざまな訓練法について説明し、摂食嚥下障害のある患者さんと医療福祉関係職の関わりにおいて医師・歯科医師・看護師・保健師・言語聴覚療法士・歯科衛生士・作業療法士・理学療法士・栄養士・ケアマネージャー・家族との連携が大切であると述べておりました。

メタボ対策 まずは歯周病予防を

神奈川歯科医師会では4月から腹囲、体格指数に加え血糖・脂質・血圧の数値を基に判定する特定健診・保健指導制度が40~74歳を対象に始まります。その理由は、
①肥満と高血圧症・高脂血症と糖尿病が重なり合うと、脳卒中や心筋梗塞、脳血管性の認知症などになるリスクが高まります。
②医師などの医療専門職から、生活習慣の改善が指導
 歯周病は、サイレント疾患といわれ、初期の自覚症状が少なく、痛くないまま進行し、重度に進行した時点で初めて気づくことが多い疾患です、全身への歯周病菌の細菌感染による悪影響によって糖尿病が重症化します。40歳を過ぎたら、特定健診と同時に、お口の健康診査を受けましょう。
                  神奈川新聞 2008.2.20

噛む力取り戻し、体力回復 歯科の訪問診療

寝たきりなどで歯科医院に通えない人のために、歯科医師が老人施設や病院、個人宅に出向いて診察する歯科医療のありかたがある。
 年をとると食が細くなるのは仕方がないと考える人が多い。しかし、訪問診療で歯の治療を受け噛む機能を取り戻した結果、食欲が回復したお年寄りも少なくない。
 噛むことは脳への刺激となり活性化させる効果があり、また口の中にたまった汚れをだ液が噛むことででやすくなり口の中を清潔にし、口の中の菌が気管にはいることによる肺炎を予防することにもつながる。
                  北國新聞 2007.12.23

乳幼児のむし歯 予防しっかり 夜間の授乳は控えて

1歳を過ぎて子どもの前歯が生えそろってくると、気になるのがむし歯。乳歯はむし歯の進行が早く、普段の口のケアが大切だ。最近は、母乳を無理にやめさせる必要がないとされ。以前よりも長い期間母乳を飲む子どもが少なくない。
 母乳とむし歯の関係については、母乳自体が悪いのではなく、与え方に問題があるとむし歯を誘発する。また、夜間の授乳やだらだら飲みを控え、歯が生え始めたら、ガーゼや綿棒で歯をこするなどのケアをきちんとすることで予防できる。
                  北海道新聞 2008.2.18

食べ物による窒息 朝食前の歯磨きで予防

高齢者では、起きた直後は頭だけではなく、口の感覚も鈍くなっており、口の中はぼんやりしている状態である。そこに食べ物が入ると、飲み込むタイミングがうまくつかめず、のどに詰まらせやすい。
 朝食前の歯磨きは口の中の感覚を元に戻すウォーミングアップの意味があり、食事は準備運動が済んでからの方がよい。また、食事のとり方も大切で、口の中に食べ物を大量に入れずに、少しずつたべるこが大切である。舌や口元の筋肉を鍛え、万が一のどに食べ物が詰まったときに吐き出すことができるように咳をする訓練が大切である。
                  北國新聞 2007.12.22

地域の高齢者に口腔ケアが拡がっています。

横浜市の地域ケアプラザでは、通所介護メニューに口腔ケアを取り入れて、地域に住む高齢者の口腔機能の維持・増進を支えています。口腔ケア導入にあたり地域の歯科医師や歯科衛生士の協力があったことも見逃せません。
ケアプラザでは、口腔ケアの重要性をより広くしってもらうために、地域住民向けに口腔ケアの講習会も実施している。
                  タフトクラブ 2008.No47

歯の健康に、もう少し注意を払おう

普通の生活をしている人では、歯に健康に無頓着な人もいます。
①詰め物が外れたが、何ともないのでそのままにしている。
 はずれたままにするとむし歯になります。外れたものをもって歯科医院に行くとつけられることも十分あります。
②部分入れ歯を作ったが違和感があり使用していない
 まず慣れることが必要ですのですこしづつでも使用してください。ずっと使っていないと歯が移動して合わなくなります。
③歯の神経を取ったが、痛みがなくなったので放置している
 神経をとったままにすると中で可能して落ち着くまで回数がかかります。また、銀歯をはずしたままで治療しないとかみ合わせがわるくなります。
④歯周病がひどく、歯が動いているがそのままにしている。
 歯周病自体は、むし歯と違い痛みがなくても病気が進行します。そのため放置しやすいのですが、歯が動いたままにするとやがて膿がたまり、口臭も発して、抜歯となる場合があります。
⑤歯が抜けたが特に支障がないでそのままにしている。
 ぬけたままにすると歯と歯の間に隙間ができむし歯になりやすくなったり、かみ合わせが悪くなり顎関節症をなると口が開かなくなったり、咬むといたくなったりします。

このように放置することによって時間(回数)・費用がさらにかかるため早期発見早期治療をお勧めします。
                          サンデー毎日 2008.2.17

後期高齢者医療制度

都道府県内の全市町村が加入する広域連合が運営。地域の医療費を反映して、それぞれが保険料を設定するため、都道府県で保険料は異なる。保険料の徴収や保険証の交付などの窓口業務を担当する市町村と役割分担している。患者の自己負担は、夫婦で年収520万円以上、単身で年収383万円以上の現役並み所得者は3割。それ以外は1割。自己負担を除く医療費は、75歳以上の保険料で1割、現役世代からの支援金で4割、税で5割を賄う。
<長寿医療制度>首相が名称の変更指示 高齢者から批判も
 福田康夫首相は1日の閣僚懇談会で、この日から始まった75歳以上の人全員が加入する後期高齢者医療制度について、「周知不足。ネーミングもよくない」と指摘し、通称を「長寿医療制度」とするよう舛添要一厚生労働相に指示した。厚労、総務両省は新制度の内容を国民に分かりやすく伝えるため、「長寿医療制度実施本部」(本部長・舛添厚労相)の設置を決めた。(毎日新聞)

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