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障害者に消毒液誤飲させる 鹿児島、命に別条なし

鹿児島市にある障害者グループホームで8月、重い知的障害がある入居男性の服薬介助の際、新入職員が誤って消毒用アルコールを飲ませていたことが25日、市への取材で分かった。男性は救急搬送されたが、命に別条はない。施設から報告を受け、市は電話で再発防止を指示した。

 市によると、8月20日の朝食後、職員が男性の服薬を介助する際、スプレーボトルへの補充用だった水差しポット入りのアルコールを水と間違い、約150ミリリットルを飲ませた。昼食時の服薬後に男性が嘔吐(おうと)し、誤飲が判明。病院に運ばれ、その日に退院した。職員は7月に入ったばかりだった。

 施設では、新入職員は単独で食事や服薬の介助をしない決まりだったが、指導役の職員が別の入居者の介助に当たっており、1人で対応した。

嘱託歯科医として捜査に協力、日田市の2人に県警本部長感謝状

 県警の嘱託歯科医として10年間、捜査協力した日田市内の2人が本部長感謝状を受けた。19日、日田署で伝達式があった。

 2人は小野隆さん(67)=小野歯科医院、天瀬町赤岩=と波多野次郎さん(64)=はたの歯科医院、渡里。枡谷康治署長が感謝状を手渡した。

 小野さんは「歯型の鑑識は災害時にも重要。今後も研さんを積みたい」、波多野さんは「個人を特定できる歯型鑑定の重要性を実感した。感謝状は誇りに思う」と話した。

日歯推薦の小川祐司氏が FDI 理事に当選

9 月 21 日からオーストラリア・シドニーで行われ
た FDI(世界歯科連盟)世界歯科大会に参加してい
た日本歯科医師会(以下、日歯)代表団は、全日程
を終え、27 日に帰国しました。
代表団は会期中、総会をはじめ FDI 世界歯科大会
の公式行事に出席。26 日午後の総会で執り行われた
FDI 理事会役員選挙では、日歯が推薦した小川祐司
氏(国際渉外委員会委員/FDI 公衆衛生委員会副委
員長/新潟大学大学院医歯総合研究科教授)が、各
国の 7 割超の支持を得て FDI 理事にトップ当選、理
事職の奪還を果たし、大きな成果を挙げました。同
総会では、現財務責任者の Nikolai Sharkov 氏(ブ
ルガリア)が、FDI 次期会長に、現 FDI 理事の Young
Guk Park 氏(韓国)が財務責任者に選出されまし
た。

インボイス制度の開始に向けた特定健康診査及び特定保健指導の実施の委託に係る集 合契約における標準的な契約書の例等の変更について

特定健康診査及び特定保健指導(以下「特定健診等」という。)の推進につきまして
は、平素から格段の御配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。
特定健診等の実施の委託に関しては、「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に
向けた手引き(第4版)」(令和5年3月厚生労働省保険局医療介護連携政策課医療費適
正化対策推進室)付属資料1-4「集合契約における標準的な契約書の例」別紙「実施
機関一覧表」等及び付属資料1-5「委任状の様式」をお示ししているところですが、
今般、令和5年 10 月1日にインボイス制度が開始されることを踏まえ、「実施機関一覧
表」等を別添に変更いたしますので、お知らせします。
具体的な変更点としては、集合契約の委託者である保険者がインボイスの発行を求
めるに当たって必要な情報として、ひな形の別紙「実施機関一覧表」に、「登録番号」
「登録年月日」「取消年月日」を記載する欄を追加等するとともに、付属資料1-5「委
任状の様式」に「インボイス制度対応」欄を追加しました。
なお、特定健診等に係る集合契約においては、医師会と保険者の取引(契約)が、取
次ぎか直接当該事業の受託なのかを整理した上で、取引(契約)実態がその整理に整合
的である必要があります。その上で、インボイスに係る取扱いについても、その取引(契
約)実態に即してご判断ください。

北海道医療大 移転、3者で基本合意 Fビレッジ運営会社など /北海道

 北海道医療大を運営する学校法人「東日本学園」は10日、当別町から北広島市の北海道ボールパークFビレッジへのキャンパス移転について、Fビレッジを運営する「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」(FSE)などと基本合意した。同学園、FSE、北広島市はこの日、Fビレッジでまちづくりに関する協定書に調印し、記者会見した。【谷口拓未】

 Fビレッジはプロ野球・日本ハムの本拠地「エスコンフィールド北海道」を中核とする複合施設。新キャンパス予定地はJR北海道がFビレッジ脇に設置予定の新駅に近い1・77ヘクタールの敷地で、全学部や札幌市北区の大学病院などを移す構想。総事業費420億円を見込み、2028年4月の開設に向け25年春にも着工する計画だ。同市やFSEからの資金面での補助は現在のところ予定していない。

 同法人とFSEは約1年前から協議を始めたという。同大は23年度入学の志願者数がピーク時から約40%減少し、学生確保が課題。札幌市中心部からのアクセスの悪さが要因の一つという。同学園の鈴木英二理事長は「教育内容は一定評価を得ていると思うが、ネックは通学環境。改善が急務」と語り、移転が課題解決につながるとの見通しを示した。

 一方、FSEにとっては教育・医療機関が整備されることで、交流人口の増加や多様なな事業展開などが見込め、オフシーズンのにぎわいにも寄与する。

 3者は今後、移転計画の具体化を進める。FSEの小村勝社長は「医療とスポーツの親和性は高い。付加価値の創造が可能」と述べ、鈴木理事長は「新しい価値の創造に挑戦できれば」とした。同学園は現キャンパスの活用策や当別町との連携についても検討を続ける。

摂取制限で死亡リスク増 炭水化物と脂質、名大調査

 近年、炭水化物や脂質の摂取制限が体重減少や血糖値の改善を促し健康的だともてはやされているが、極端な摂取制限は死亡リスクを高めるとの研究結果を、名古屋大の田村高志(たむら・たかし)講師(予防医学)らのチームが米専門誌に発表した。男性の低炭水化物摂取と女性の高炭水化物摂取は死亡リスクを高めることが分かったという。

 チームは、日本人でがんや心臓血管系の病気のない男性約3万5千人と女性約4万6千人を追跡したところ、平均約9年間で男女計2783人が死亡した。食事のアンケートに基づき、炭水化物や脂質の摂取量と死亡リスクとの関係を分析、喫煙や飲酒は影響がないよう統計的に調整した。

 その結果、男性では全エネルギーに対する炭水化物の摂取割合が50%以上55%未満(50~55%)の人を基準にして、40%未満の人は、全ての原因による死亡リスクが1・59倍、がんによる死亡リスクに限ると1・48倍になった。循環器病の死亡リスクは45~50%と、基準よりやや少ないだけで2・32倍となった。脂質は摂取割合が20~25%の基準と比べて、35%以上の人はがんの死亡リスクが1・79倍となった。

 女性については、炭水化物の摂取割合が65%以上と多めの人は5年以上の追跡で、全死亡リスクが1・71倍となった。45~50%と少なめの人は5年未満の追跡で、循環器病による死亡リスクが4・04倍、60%以上と多い人は3・46倍となり、多すぎても少なすぎてもリスクが大きく高まった。また、脂質摂取量が増えるほど死亡リスクが減少する傾向がみられた。

武見厚労相が就任会見で 認知症やマイナ保険証対策・普及の意欲示す

武見敬三 新厚労大臣は14日、就任後の共同記者会見を開催した。あくまで国民の立場に立って政策を進める構えを見せ、トリプル改定やマイナ保険証への考えなどを述べた。

 同氏は、「私は決して医療関係団体の代弁者ではない。国民の立場に立って、どのような政策を実現していくかという、一貫した基本的な姿勢をご理解いただき、さまざまな課題について全力で取り組んでいきたい」と述べた上で、今後の取り組みについて、「来年は6年に一度の診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス報酬の同時改定が行われ節目の年だ。いわゆる団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年以降、また高齢者人口がピークを迎える2040年ごろを見据えて医療と介護の連携含め、さまざまの視点からの検討が必要と考えている。物価高騰や賃金の上昇、経営の状況、人材確保の必要性、患者医療者負担、保険料負担への影響を踏まえて、患者、利用者が必要なサービスを受けられるよう対応を行なっていくべきと考えている」と話した。


【歯科通信】

日歯 高橋執行部初の代議員会

 日本歯科医師会(高橋英登 会長)は14日、第201回臨時代議員会が行われた。新執行部初の代議員会で議長には群馬県の村山利之 氏、副議長には京都府の安岡良介 氏が就任し、「予算決算特別委員会委員」「議事運営特別委員会委員」「裁定審議会委員の欠員補充」と合わせて全4議案が承認された。

 高橋会長はあいさつで、執行部発足から3か月が経ったとし、会員の声を聞くことに注力していると説明。トリプル改定や物価高騰への対応、キャッシュレス決済の推進、FDIへの役員派遣、国民皆歯科健診の推進についての考え方などを述べた。

 来賓では、比嘉奈津美 参議院議員、日本歯科医師連盟の太田謙司 会長、日本歯科医学会会長の住友雅人 会長、日本学校歯科医会の柘植紳平 会長があいさつ。

 そして、前回の代議員会で決まった「前代議員会議長・副議長、前役員への感謝状の贈呈」では、前会長の堀 憲郎 氏、議長を務めた阿部義和 氏に感謝状が手渡された。


【歯科通信】

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