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歯肉退縮の原因と治療

毎日の口腔ケアにより歯肉退縮の進行を遅らせることは出来ますが、
それでも顕著に退縮が見られるようであれば
加齢、咬合、間違ったブラッシング、歯周病などの原因が考えられます。

◇加齢
一般的に10年間で2ミリ歯肉は下がる。
20代に比べると50代は6ミリ下がる。

◇咬合
強い咬合、ブラキシズム、歯列矯正等により
歯肉に負担がかかり退縮に繋がる。

◇間違ったブラッシング
強い力、ロングストローク、サイズの合わない、
歯間ブラシ等により歯肉が傷み、老化に繋がるため歯肉退縮を起こす。

◇歯周病
日本人の8割が罹っていると言われる感染症。
歯周ポケット内に細菌が繁殖し自覚症状がなく
歯牙周辺、歯槽骨等を吸収するため歯肉退縮に繋がる。

また、一度歯肉退縮を起こすと元に戻すことは容易ではありません。
治療法としては下記のような方法があります。

◇「遊離歯肉移植」「結合組織移植」
歯肉や結合組織を退縮した部分に張り付ける外科的処置

◇咬合調整
原因が咬合である場合には調整を施す

◇エクストルージョン
歯と歯肉を引っ張り上げる方法

◇歯肉弁側方移動術
隣の歯の歯肉を移動させる方法

歯肉退縮は誰にでも起こりうるものです。
治療となると大変になってきますので、日頃から歯みがきの仕方を見直すなど、
以下のような方法で予防を心がけて、最小限に食い止めましょう。

(1)歯磨きの習慣づけ
寝る前の歯磨きの徹底と朝起きた後、そして毎食後に歯磨きを行う。

(2)最適な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶ
歯ブラシは軟らかく、ヘッドが小さめのものを使用し、1ヶ月程度で交換。
歯磨き粉は粒子の細かい薬用歯磨きの方が良い。

(3)歯槽骨や歯肉に良い食べ物を採る
カルシウム、ミネラル、ビタミンCなどのビタミン類やコラーゲン等

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