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たくさん眠れば眠るほど健康、というわけではありません

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大事なのは、全体の睡眠時間をコントロールすることです。例えば、床に入っている時間が9時間で、実際に眠れている時間が5時間なら、床に入っている時間をとりあえず7時間程度に短縮し、起床時間から逆算して就床時間を決めてやります。そうすれば、徐々に眠りの質は改善されていきます。
日本人には「理想的な睡眠時間は8時間」という「8時間神話」が根強いので、私はよく「8時間寝る人よりも、7時間、6時間の人の方が長生きするんですよ」と言って、上図のようなデータを紹介しています。

 多くの人は「たっぷり眠って、すっきり目覚めることが健康の証し」と考えがちですが、朝起きるなり、はつらつとしてやる気に満ちているというのは、体内時計の仕組みを考えるとあり得ません。寝る前にはぼんやりしているクールダウンの時間、起床後には徐々に活動性が上がっていくウォームアップの時間が1~2時間あるものです。朝起きて「もう少し寝たいな」と思うくらいがちょうどいい。

 夜に蛍光灯の光を浴びると刺激になって眠れなくなる、という人もいますが、リビングルームの光くらいでは影響がないと考えてよいと思います。夜中に目が覚めたら、電気を付けてテレビを見ていたっていい。自分にとって心地よければ、決まり事にとらわれる必要はありません。

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