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飲酒反応「入れ歯安定剤が原因」 医師が無罪主張 静岡地裁

道交法違反(酒気帯び運転)などの罪に問われた医師(47)の論告求刑公判が14日、静岡地裁(肥田薫裁判官)で開かれた。呼気検査でアルコールが検出されたのは入れ歯安定剤が原因か―が主な争点。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は無罪を主張した。被告は2015年、浜松市と静岡市で2回酒気帯び運転で摘発された。弁護側の説明では、いずれも前夜に飲酒し、早朝に入れ歯を装着。車で出勤時に警察官の職務質問を受け、2回とも呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。

 これまでの公判で検察側、弁護側双方が実験を行い、いずれも被告が普段使う安定剤で入れ歯装着後に検査をすると、酒を飲まなくても安定剤のアルコール成分が原因で0・25~0・4ミリグラムの数値が出た。

 ただ、検察側実験では装着後20分以内に数値がほぼゼロになった。被告の摘発時の検査は2回とも装着後20分以上経過していたため、検察側は論告で「安定剤は無関係」と指摘した。

 弁護側は「検察側実験で使われた安定剤の量は少なすぎる」などと反論し、時間が経過しても高い数値が出るはずだと訴えた。
2017年3月16日 (木)配信静岡新聞

食べ物で窒息死の子103人 2014年までの5年間 消費者庁が注意喚起

14歳以下の子どもが食べ物を気管に詰まらせ、窒息して死亡した事故が、2014年までの5年間で103人にのぼったことが、消費者庁の分析でわかった。0歳児が49人で全体の半数を占めており、同庁は15日に注意喚起を行った。

 同庁が、自治体が作成する「人口動態調査死亡票」をもとに、窒息死した子どもの死因を分析した。

 詰まらせた食べ物は、マシュマロやゼリー、団子など菓子類が11人と最多だった。ブドウやパンに加え、から揚げやナッツ、そうめんもあった。不明は72人。0歳を含め年齢別の原因については明らかにしなかった。

 日本小児科学会などに寄せられた情報によると、2歳児が直径3センチ大のブドウを丸ごと食べた際、泡を吹いて意識を失った。0歳児が離乳食を詰まらせ、一時意識不明になった事故もあった。3歳児が口を大きく開けたときの大きさは39ミリで、これより小さなものは乳幼児が詰まらせる恐れがあるとされている。豆やミニトマトなど丸くて表面がツルッとしたものは特に注意が必要だ。

 同庁は予防策として、小さく切って食べやすい大きさにする▽ピーナツなどのナッツ類は3歳ごろまで食べさせない▽遊びながら、歩きながらは食べさせない、を呼びかけている。
2017年3月16日 (木)配信朝日新聞

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