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家族構成が心疾患リスクに 多世代同居の女性でリスク上昇

日本:複数世代の同居は女性の心臓に負担をかけることが、厚生労働省研究班による多目的コホートJPHC Studyで示された。
 家族構成と冠動脈疾患発症リスクについて解析した結果、配偶者のみと暮らす女性と比較して、配偶者、子供、祖父母と暮らす女性は3.0倍となることが示された。一方で、複数世代と同居することが男性の心臓に負担をかけるという報告はない。複数世代と生活する女性は、喫煙率が低く飲酒の習慣が少ない傾向にあることが確認されており、年齢、運動習慣、喫煙などの要因を考慮しても、生活形態が女性の冠動脈疾患発症リスクと関連していることが示唆されている
 同研究では、家族構成意外の社会支援状況などについては把握していない点を課題として挙げた上で、家庭で妻、母、娘、嫁という複数の役割を期待されるストレスのために女性に冠動脈疾患発症リスクが増加していることが考えられるとまとめている。
                  Dental Tribune 2009.2