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小児歯科医療の場での食育の内容

(1)歯の成長と食べ物との関わり
 ①1日に必要な食事内容を知る
 ②歯の成長に最も関わりが大きい栄養素はカルシウムであり、加工食品の過剰によるリンとの摂取バランスを崩さない
 ③糖分の摂取には、お菓子、飲料類の含有量を知り、砂糖からのエネルギー摂取量を10%以下にするのが望ましい
 ④おやつには、砂糖が少ない、ネバネバしていない、口の中に長く残らないものを選び、時間と量を決めてダラダラ食べない、お茶、牛乳、水と組み合わせる。寝る前は食べないなどの配慮が必要
 ⑤歯の成長と関わる最近の食品としてキシリトールが脚光を浴びている。一方、サプリメントによる過剰摂取の弊害が確認されている
(2)咀嚼の意義
 離乳期から1.5~2歳頃までが咀嚼能力の発達の大切な時期である。
(3)味覚の形成
 乳児期から健康な歯で種々な食物を味わうことによって、様々な味を体験して味覚を鍛え、本物の味を知ることが大切である
     第26回日本小児歯科学会北日本地方会特別講演要旨より