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小児歯科から見た離乳食

離乳食が必要な理由
①咀嚼の練習
 離乳は、単に乳汁から固形食へ移行させる栄養補給だけでなく、吸啜から咀嚼へ機能の移行が行われる時期です。食べる(咀嚼・嚥下)という機能は出生後の成長過程で学習され獲得される機能・行動です。
②味覚の形成
 乳児には、食べ物に対する先入観がなく、過去の記憶と照合しているわけではないので、食べ物のおいしさは主として味覚に依存します。乳児のときから子供は、甘味や濃い味を好むので、将来の肥満、生活習慣病やう蝕の予防も考えて、甘味は素材本来のものにして甘えすぎないように注意が必要
③不足する栄養分の補給
 例えば、鉄分の不足が長期間続くと精神的発達、運動発達とも遅れがでる可能性も出てきます。
④消化機能の発達
 体の成長、発育とおもに胃や腸などの消化器官も徐々に機能が発達し、母乳やミルク以外の食べ物の消化力が備わってきます。
⑤脳の発達
 離乳食を食べながら