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フォトニクスの応用で歯科治療の精度向上を目指して

北海道大学歯科保存学教室の友清 淳 教授を中心とするグループは、光科学技術「フォトニクス」を活用し、う蝕や歯周病を早期に“見える化”する新しい歯科保存技術の開発に向け、クラウドファンディングを開始した。

 開発が進められている「フォトニクスを基盤としたう蝕治療(PBCD)」は、細菌の可視化により病変部を正確に同定・除去する技術。フォトニクスはすでに、車載センターや光ファイバー通信、がん手術における蛍光ガイド技術など、医療・工業分野で幅広く活用されている。
 歯科領域へ応用することで、う蝕原因菌が集積しやすい部位を特定し、歯ブラシ指導や定期健診での重点観察に役立てるほか、治療時には赤く蛍光する病変部を可視化することで、必要最小限の切削で確実に細菌を除去できる可能性があるという。


 クラウドファンディングの目標金額は450万円で、受付期間は9月11日(木)までである。
【歯科通信】