大阪大学大学院歯学研究科の池邉一典教授、豆野智昭助教らの研究グループは、大阪府の後期高齢者約18万7千人のビッグデータを分析。その結果、奥歯の噛み合わせの状態が悪化するほどに死亡リスクが高くなることがわかった。
この研究により、奥歯の噛み合わせの状態が悪い者の中でも、状態の悪い入れ歯を使用している者や、入れ歯を使用していない者では、死亡の確率がさらに高まる可能性が示された。
自分の歯を健康に保つことに加え、歯を喪失した場合でも適切に入れ歯を使用し、特に奥歯の噛み合わせを守ることが、高齢者の健康において重要な役割を果たすといえるだろう。