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入院時の口腔状態不良で入院期間が長期化

高齢誤嚥性肺炎患者において、入院時の口腔健康状態が不良なほど、入院日数が長くなることがわかった。東京医科歯科大学、順天堂大学の研究グループによるもので、入院時の口腔・嚥下評価の重要性が示唆された。

 同研究は誤嚥性肺炎で入院した65歳以上の患者89名を対象とした。歯科医師、看護師など多職種による口腔衛生管理指導を実施。口腔健康状態、嚥下機能のほか、基本情報として年齢、性別、肺炎重症度、臨床的虚弱度を記録した。入院時の口腔健康状態について高評価群と低評価群に分類したところ、低評価群が占める割合は入院時に52.8%で、3週間後には60%となり、長期入院の患者は低評価群に多い傾向があった。

 退院した75人の入院日数を分析したところ、入院時の口腔健康状態が不良なほど、入院期間が長くなることがわかる。

【歯科通信】