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リハ・栄養・口腔の一体的な取り組み推進を要望 第 569 回中央社会保険医療協議会総会

第 569 回中央社会保険医療協議会総会が 12 月 1 日に都内で開催され、令和 6 年
度診療報酬改定に向けての個別事項(その 10)として、リハビリテーション・栄
養・口腔に関する議論が行われました。
日本歯科医師会副会長の林正純委員は、リハ・
栄養・口腔の一体的な提供が令和 6 年度の同時報酬
改定の大きなポイントで、統一化された情報共有
がカギになると説明しました。その上で、回復期
リハビリテーション病院の入院患者に対して、医
療と介護が情報共有した上で、リハビリテーショ
ンを推進する観点から、リハビリテーション実施
計画書への口腔管理に係る項目の追加や歯科医療
機関との連携の推進について要望しました。
加えて、義歯の不具合など気づきにくい症状がある入院患者も多いことから、
歯科のない病院とかかりつけ歯科医や地域歯科診療所との連携が図れるような仕
組みの検討について求めました。

一方、田村文誉専門委員(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニッ
ク教授)からは、回復期リハビリテーション病棟における歯科の介入により、入
院患者の ADL 向上のエビデンスや好事例が報告されているものの、歯科専門職が
少ないことから口腔状態の評価や管理が実施されているケースが少ない現状につ
いて述べました。その上で、リハ・栄養・口腔の一体的な取組を推進する観点か
ら、リハ実施計画書への口腔機能の評価に係る項目の追加は有用であると指摘し
ました。また、急性期リハビリテーション病棟においても歯科が多職種連携を行
うことで患者の ADL の維持向上に資することができるとして、現場では既に連携