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病院歯科の機能評価や医科歯科連携など議論 第 565 回中央社会保険医療協議会総会

第 565 回中央社会保険医療協議会総会が 11 月 17 日に都内で開催され、令和 6
年度診療報酬改定に向けて歯科医療の 2 回目の議論を行いました。
日本歯科医師会副会長の林正純委員は、4 つの論点(①病院における歯科の機能
に係る評価、②医科歯科連携、医歯薬連携、③ライフステージに応じた口腔機能
の管理、④障害者・有病者・認知症の人への歯科医療)に基づいて意見を述べま
した。
①については、回復期および慢性期医療を担う病
院における口腔健康管理の重要性や多職種連携の取
り組みにおいて歯科専門職の関与が少ない実態を説
明しました。その上で、入院中の高齢の患者の多く
に何らかの口腔機能障害が認められており、歯科専
門職による口腔管理の実施により口腔状態や咀嚼嚥
下、栄養状態の改善に効果があったことが示されて
いることから、リハ・栄養と口腔の一体的な取り組
みの推進が必須であることを訴えました。また、急
性期の入院患者への周術期等口腔機能管理の評価は
あるものの、回復期・慢性期の入院患者に対する口
腔管理への評価の仕組みも必要であり、退院時の口
腔に関する情報連携や地域歯科診療所との連携も含めた検討を要望しました。