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簡便に歯周病リスク判定

歯周病は、自覚症状が発現するころには重篤化していることが多く、リスク判定に基づく早期発見・早期治療が重要となる。既存の歯周病検査は重症度の診断を目的とするだけで、簡易にリスク判定を行える検査は存在していなかった。 

 東北大学病院の石井京子 歯科衛生士、東北大学大学院歯学研究科の梶原貴子 歯科衛生士、八幡祥生 准教授、齋藤正寛 教授らのグループはSillHa唾液検査装置(アークレイ社)を用いた唾液中の白血球エステラーゼ活性が歯周病の炎症状態の改善に伴って低下することを明らかにした。この方法は唾液を試験紙に染み込ませて機械で読み取るだけで短時間に検査することができるため、簡便に歯周病のリスク判定を行うことができる検査方法となることが期待される。

 現在、国が推進している「国民皆歯科健診」の実現につながる可能性があるとも言われている。


【日本歯科新聞】