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手足口病、道内で3年ぶり流行 各地で警報レベル こまめな手洗いで拡大防止を

子どもが夏にかかりやすい感染症「手足口病」が道内で3年ぶりに流行している。道立衛生研究所(札幌)によると、8月以降の1定点医療機関当たりの患者は全道で4人超と警報発令基準(5人)に近い状態が続く。新型コロナウイルス流行に伴い感染症対策が広がり直近2年は流行がなかったが、今夏は道央を中心に全道各地で感染が増加。専門家は手洗いなどの徹底を呼びかけている。

 手足口病はウイルスによる感染症で、口の中や手足に水疱(すいほう)性の発疹が出て、発熱や喉の痛みがある。感染者は5歳以下が90%前後を占める。大半は数日で回復するが、まれに髄膜炎など重症化するケースもあり、強い頭痛や意識が朦朧(もうろう)とするなどの症状がある場合は注意が必要という。