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看護学生、追試なく悲痛 感染で国家試験受けられず

新型コロナウイルスに感染したため今月13日の看護師国家試験を受験できなかった学生らから、追試がないことに悲痛な声が上がっている。医療関係者有志でつくる「国試追試を求める会」には「就職の内定が取り消される」「来年の受験までどう生活すればいいのか」といった相談が寄せられているという。

 熊本県の女性(24)は自宅でもマスクをして過ごしていたが、受験5日前に発熱し、検査で陽性と分かった。合格を条件とした病院の内定も取り消しになる恐れがあるとし「奨学金も返さなければいけない」と頭を抱える。

 シングルマザーとして小学生を育てながら正看護師を目指していた長崎県の准看護師の女性(29)も、9日前に陽性となり受験できなかった。インターネット上では「サーモグラフィーさえ通れば受けられる」「陽性でも申告しない」とのコメントも見かけたといい「黙って受ければ良かったのか。正直者が報われないのが悔しい」と話す。

 同会は14日、追試の実施を求める約3万3千筆の署名を厚生労働省に提出した。山路未来(やまじ・みく)代表は記者会見で「国は感染で受験できなかった人の調査や追試を検討すべきだ」と訴えた。