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「会員がかわいそう」 改定率で日歯連盟 高橋会長

日本歯科医師連盟の高橋英登 会長は、診療報酬改定の結果について、今の経済状況下では致し方がないと一定の理解を示しつつ、これまでの連盟会員の選挙活動を鑑みて、「会員があまりにもかわいそうという気持ちもある」と理事会後の会見で感想を述べた。

 会長は、診療報酬プラス0.43%のうち、看護処遇改善・不妊治療保険適用などの分をのぞいたプラス0.23%を、医科、歯科、調剤で1対1.1対0.3に配分し決着したと説明した。

 そして、「前回の衆議院選挙に関しては、政権与党からはっきりと『歯科医師連盟の会員の先生方の努力が実って、政権与党の安定化、261議席の確保に大きく寄与していただいた』とお褒めの言葉をいただいた」と言及。「それが実際には診療報酬に反映されていない現実がある。今回も医科の方がウエートを持って確保されているのは確か」とし、「今までは会員に無理を強いて、診療を休ませて選挙に協力してもらう方針で行なってきたが、このような状況だと何らかの形で考慮していかなくてはいけないのではないか。会員があまりにもかわいそうという気待ちもある」と訴えた。