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歯科医師もワクチン注射 厚労相が容認の方針

新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、田村憲久厚生労働相は20日の閣議後記者会見で、医師や看護師に限られていたワクチンの注射を歯科医師にも認める方向で検討していると明らかにした。

 田村氏は「一般の方にワクチン接種が進む中で人員が不足する地域もある。早急に結論を得たい」と述べた。厚労省は近く有識者検討会を開き、歯科医師による接種を特例として認める案を議論する方針。

 同省は、これまで医師法でワクチンの注射が認められていなかった歯科医師についても研修を受けた上で、集団予防接種の会場で打てるよう体制整備することを検討する。

 コロナワクチンの高齢者接種は12日から始まっており、5月のゴールデンウイーク明けから本格化する見込み。また、ファイザー社と追加供給に実質合意したことを受け、菅義偉首相は19日、16歳以上の国民全員分に関し「9月までに供給されるめどが立った」と表明した。こうした動きの一方で、接種の担い手不足が課題となっていた。