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卵アレルギーは、インフルエンザ予防接種のリスクを上げるか?

NO!卵アレルギーはリスクとならない
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リスクの強さ
× 強い:リスクとならない根拠があり、インフルエンザ予防接種を受ける児において卵アレルギーはあっても全く問題ない
重要度
★★★★(推奨またはリスクの強さと研修医の正答率を考慮)
要 旨
インフルエンザワクチンは有効である(生後6カ月以上でNNT 22、2歳以上でNNT 5)。いっぽうで、卵アレルギー児に対するインフルエンザワクチン投与後のアナフィラキシーの発生率は、1,000,000回あたり約1回であり、卵を含まない他のワクチン接種の副反応率と変わらない。インフルエンザワクチンによって得られるメリットは高く、有害事象の発生率は低い。したがって、卵アレルギー児もインフルエンザの予防接種をすべきである。