記事一覧

病院職員、診療拒否相次ぐ クラスター発生の旭川市

北海道旭川市で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した病院や障害者施設の職員や家族が、医療機関で診療を拒否される事例が複数あったことが24日、市保健所への取材で分かった。市保健所は地元医師会に計2回、改善を要請した。

 市保健所によると、大規模クラスターが発生した「慶友会吉田病院」や障害者施設「北海道療育園」などの職員や家族が、診療に訪れた医療機関で「クラスター関係の方は受診できない」などと断られるケースがあったという。職員らはいずれも感染者の濃厚接触者ではなかった。

 事態を懸念した市保健所は7日と21日、市医師会に通常の患者と同様に対応するよう改善を申し入れた。

 市保健所の浅利豪(あさり・ごう)新型コロナ対策担当部長は「クラスターが発生した病院などで勤務し、肉体的にも精神的にも疲弊している人が体調を崩しても受診できないのはおかしい。同じ医療機関として、誠心誠意対応してほしい」と話した。