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義歯の手入れを毎日しないと、過去1年の肺炎リスクが1.3倍に。

高齢者の死因の中でも上位に入る誤嚥性肺炎。口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防に有効であることは、入院患者及び介護施設入居者を対象にした多くの研究で明らかにされている。そんな中、東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野の相田潤准教授らのグループが65歳以上の地域在住高齢者約7万人を対象に調査を行った。対象者71227人のうち、義歯を毎日清掃する人で過去1年間に肺炎を発症した人が2.3%だった一方、毎日清掃しない人では3.0%だった。さらに、75歳以上の人に限ると、義歯を毎日清掃する人で過去1年間に肺炎を発症した人が2.9%であった一方、毎日清掃しない人おでは4.3%と、肺炎発症リスクが高くなった。