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歯ブラシの歴史

歯ブラシは今から約520年前の1498年、
中国の皇帝が豚の毛で作ったのが始まりです。
それまでは、チューイングスティックやトゥーススティックやとよばれる
小枝を柔らかくなるまで噛んだもので歯を擦ったり磨いたりしていました。

それ以前のギリシャやローマでは爪楊枝を使って
歯の掃除をしていたといわれています。

中国の皇帝が歯ブラシを発明した頃の日本は室町時代ですが、
江戸時代の日本では、房楊枝といわれる小枝の先の繊維を房になるよう
裂いて作られたものと歯磨き粉で歯みがきを行っていたようです。

ヨーロッパに中国の皇帝の歯ブラシが伝わったときには
柔らかい馬の毛を使用するなど、十分に利用目的が伝わらなかったようですが
1770年代に英国人のウイリアム・アディス氏がイノシシの毛を使った歯ブラシを
大量生産してからは、市場の広がりとともにグリップが骨からプラスチックになり、
1938年にはナイロン製の毛を使うようになりました。
日本では1903年にライオンの前身「小林富次郎商店」が
歯ブラシを販売したのが始まりです。

小枝を使って歯みがきをしていたころから比べると、
歯ブラシは飛躍的に進歩し、今は音波ブラシや
お口に入れるだけで磨けるマウスピース型の歯ブラシなどもあります。
どんな歯ブラシを使っても、構わないと思いますが、
「磨かなければ細菌は増え続ける」ということですね。
お食事の後や寝る前は歯ブラシを使って歯を磨くようにしましょう。
また、歯ブラシでは取ることができない歯石などは
歯科医院で取ってもらいましょう。
お口の中をくまなくお掃除すると、さっぱりして気持ちいいですよ!

▼参考:歯の博物館(神奈川県歯科医師会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i0cd4et0lvh78gsncxoJY
▼参考:歯の博物館(愛知県歯科医師会)